専業ベンダーに加えて大手ITベンダーも攻勢
これだけは押さえておきたい「ハイパーコンバージド」技術の2015年まとめ(2/2 ページ)
ストレージベンダーがハイパーコンバージド市場に攻勢
2015年には大手ベンダーもハイパーコンバージドへの本格的な取り組みを展開した。これらの取り組みは大抵の場合、提携を通じて行われた。米Dellが米EMCを670億ドルで買収する計画が発表済みだが、DellとEMCはそれぞれ、ハイパーコンバージドストレージハードウェアを発表している。Dellが発表したのはハイパーコンバージドアプライアンス「Dell XC」シリーズの新製品で、その中には同シリーズ初のオールフラッシュアプライアンスである「Dell XC630-10F All-Flash Nodes」および「XC6320-6F All-Flash Nodes」が含まれる。XCシリーズはDell製x86サーバと、NutanixからOEM(相手先ブランド)供給されたハイパーコンバージドソフトウェア「Nutanix Distributed File System」などを搭載する。EMCは2015年にEVO:RAILアプライアンス「VSPEX BLUE」の販売を開始した。
米Hitachi Data Systemsも同社初のハイパーコンバージェンス製品を発表した。「UCP 1000 for VMware EVO:RAIL」と、「Hadoop」などを使ったビッグデータ分析をサポートする「Hitachi Hyper Scale-Out Platform」だ。
また、Nutanixは中国Lenovoと、Lenovo製サーバにNutanixのソフトウェアをバンドルしたハイパーコンバージド製品の開発で提携した。LenovoはSimpliVity、英StorMagic、米Pivot3とも、自社サーバにハイパーコンバージドソフトウェアを搭載することで提携した。
ハイパーコンバージドのパイオニア企業は、2015年に自社技術の拡充も進めた。NutanixはVMwareに対抗し、Linux Kernel-based Virtual Machine(KVM)ハイパーバイザーをベースにした「Acropolis Hypervisor」や、顧客が「VMware ESXi」「Microsoft Hyper-V」からAcropolisに移行できるようにする「App Mobility Fabric」を発表した。
NutanixのライバルのSimpliVityは、小規模なデプロイやワークロードを想定したリモートおよびブランチオフィス向けの2Uのハイパーコンバージドインフラ「OmniCube CN-1200」をリリースした。
一方、Scale Computingは、自動VMプロビジョニング機能と、ノードクラスタ間でのマルチサイトディザスタリカバリ機能でシステム監視ソフトウェア「HyperCore」を強化した。
また、2015年には米Atlantis Computingと米DataDirect Networks(DDN)もハイパーコンバージェンス製品に参入した。Atlantis Computingの「Atlantis HyperScale」プラットフォームは、米Cisco Systems、HPE、Lenovo、米Super Micro Computer(Supermicro)のいずれかのx86サーバで仮想化ソフトウェア「Atlantis USX」が動作するようになっている。DDNはハイパフォーマンスコンピューティングストレージ向けのハイパーコンバージドアプライアンス「SFA14KE」を発表した。
Enterprise Strategy Groupのキーガン氏は、ハイパーコンバージド技術は2016年もますます支持されそうだと語る。
「オペレーションの観点からいえば、ほとんどの企業が、物事のやり方を変えなければならないと認識している。ビジネス部門は、従来のITはイノベーションの手助けにならないと思っている。ビジネス部門にはハイパーコンバージドインフラが、自分たちを日々の雑務から解放してくれるものに見えている」(キーガン氏)
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