スペックはどちらも十分、アプリやウイルス対策に違い
iPad ProとSurface Pro 4を比較、熱心な“信者”でも嫉妬したそれぞれの機能は?(2/3 ページ)
ボタン、端子、スピーカー
iPad ProとSurface Pro 4は、どちらも生体認証セキュリティを採用している。だが、その方式は大きく異なる。Surface Pro 4では組み込みのカメラを使用して認証済みユーザーの顔を認証する。一方、iPad Proはホームボタンに指紋認証センサーを統合している。どちらのシステムも実に適切に機能する。
ホームボタンと言えば、Windows 10ではありがたいことにスタートメニューが復活している。そのため、以前のSurfaceシリーズの特徴だったWindowsボタンがSurface Pro 4では撤廃されている。その他のボタンについては、電源ボタンと音量調節ボタンがいつもの場所に配置されている。これは、iPad Proについてもいえることだ。
取り外し可能なメモリに関してはmicroSDカードスロットを搭載しているSurface Pro 4に軍配が上がる。microSDカードは重宝する。最大200GBのストレージを追加したり、コンピュータ間で簡単かつ安全にファイルを移動したりする手段として使える。ただし、高額な出費になることもある。
Surface Pro 4は、最新のUSB Type-Cではなく一般的なUSB 3.0 Type-A端子を採用している。言うまでもないことだが、iPad Proに搭載されているのは専用のLightning端子だ。どちらの端子もフラッシュドライブやmicroSDカードリーダーを接続するために使用できる。
iPad ProはLightning端子経由で外部モニターに接続する。一方、Surface Pro 4を外部モニターに接続する場合は、Mini DisplayPortを使用する。どちらも外部モニターを接続するにはオプションのアダプターが必要になる。また、どちらもワイヤレス接続で外部モニターに接続可能だ。
Surface Pro 4には前面スピーカーが一組搭載されている。レビュー記事では、「音はクリアで力強い」と評価した。iPad Proは両サイドに2個ずつ計4個のスピーカーを配置している。レビュー記事では「十分過ぎるほどの音量」を出力できると評価した。
スタイラス/ペン
Surface Pro 4にはSurfaceペンが付属している。スケッチを描いたり、手書きでメモを取りたいユーザーにとっては非常に都合が良いだろう。ただし、Surfaceペンの主な用途は、タッチスクリーン用に設計されていないアプリで作業できるようにすることだ。カーソルやマウスで操作するための画面要素を使用して開発されたアプリを指で操作することは不可能に近い。そのためスタイラスの細い先端が欠かせないのである。
Surface Pro 4は、USBとBluetoothのアクセサリにも対応している。例えば、マウスだ。一方、iPadシリーズではマウスをサポートしているものはない。
Appleの「Apple Pencil」は、99ドル(日本では1万1800円《税別、以下同じ》)で販売されているオプションのアクセサリだ。Apple Pencilを必要とするのはiPad Proでスケッチしたり絵を描いたりする芸術的な作業に従事するユーザーに限られるため、オプションとなっている。なお、iOSアプリは全て指で簡単に操作できるように設計されている。
iPad Proでスタイラスを使いたい場合は、スタイラスを購入しなくてはならない。この点が芸術的な作業に従事しているユーザーにとってデメリットであるのは間違いない。一方、Surface Pro 4では、ノートPC向けに設計されたアプリケーションを操作するのにSurfaceペンを引き抜く必要があり、これは少なく見積もっても同じくらい大きなデメリットになる。しかも、それをデメリットと感じるユーザーはもっと多いだろう。
キーボード
iPad ProとSurface Pro 4のどちらにもキーボードは付属していない。だが、AppleとMicrosoftは、自社のデバイスを2-in-1ノートPCに変えられるキーボードを用意している。
Microsoftの「Surface Pro 4 Type Cover」は同社が開発した4代目の「Type Cover」だ。実際に使ってみたところ、よく設計されており、Surface Pro 4をノートPCに変えるのにうってつけな製品に仕上がっていることが分かった。
米TechTargetに掲載したAppleの「Smart Keyboard」のレビュー記事では、「初代としては良い製品だ」と評価した。幸い、サードパーティー企業がiPad Pro用キーボードの開発に乗り出している。
キーボードに関してはSurface Pro 4が優勢だ。少なくとも利用できるiPad Pro用キーボードが増えるまで、この評価は変わらないだろう。
パフォーマンス
iPad Proはどのモデルも2.26GHzのデュアルコアを備えた64ビットのApple製「A9X」プロセッサを搭載している。加Primate Labsの「Geekbench 3」ベンチマークツールを使用してiPad Proをテストしたところ、マルチコアのスコアは約5400点を記録した。
Surface Pro 4は複数のモデルが展開されている。「Core m3」(2.2GHz)を搭載するものから、第6世代の「Core i5」(3.0GHz)や「Core i7」(3.4GHz)を搭載するものまで多岐にわたる。これらのCPUはいずれも第6世代(Skylake)のデュアルコアプロセッサだ。Geekbench 3のマルチコアテストを使用してSurface Pro 4のCore m3搭載モデルをテストしたところ、スコアは約4650点だった。Core i5搭載モデルとCore i7搭載モデルについては、それぞれ約6300点と約7150点を記録した。
以上のスコアを比較すると、iPad ProはCore m3搭載モデルのSurface Pro 4より高い点数をたたき出している。だが、Core i5/Core i7搭載モデルのSurface Pro 4を購入するつもりがあるのなら、iPad Proよりもずっと優れたパフォーマンスを享受できる。
メモリについては、Surface Pro 4には4GB、8GB、16GBのオプションがある。一方、iPad Proには4GB以外の選択肢がない。RAMは多ければ多いほど良い。だが、iOSデバイスとMicrosoftの「Windows」デバイスのメモリ容量を比較することはリンゴとオレンジを比較するようなものだ。iOS向けに開発されたアプリで使用するメモリはWindows用アプリに比べてずっと少ない。そのため、iPad Proの4GBというメモリは非常に膨大な量で、Surface Pro 4の16GBモデルに相当するだろう。
ストレージについては、Surface Pro 4の場合、128GB、256GB、512GB、1TB(現在、1TBモデルは日本では未発売)のストレージを内蔵したモデルが用意されている。一方、iPad Proは32GBと128GBの2択だ。WindowsではiOSより多くのストレージ容量を使用するが、それでもこの領域ではSurface Pro 4に軍配が上がる。少なくとも、大容量のSSDを購入する追加費用を払えるユーザーにとってはそうだろう。
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