教育ITソリューションEXPO「学びNEXT」レポート
小学校でも必修化へ、「プログラミング教育」を楽しく進める手段とは?(1/4 ページ)
プログラミング教育やSTEM教育を支援するIT製品/サービスには、どのようなものがあるのか。同分野の専門ブースを新設した2016年の教育ITソリューションEXPOの展示内容から、その最新動向を探る。
教育機関のプログラミング教育やSTEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教育を支援するIT製品/サービスが急速に充実してきた。文部科学省が中学校に加え、2020年に小学校でもプログラミング教育を必修化する検討を始めたことが、この動きを後押ししている。
2016年5月18日~20日の3日間、東京ビッグサイトで開催された日本最大の教育専門展「教育ITソリューションEXPO」(EDIX)もこうした動きを受け、プログラミング/STEM教育に特化したゾーン「学びNEXT」を新設した。同分野の展示は2015年度まで「教材・教育コンテンツゾーン」の一部だったが、教育関係者の関心が一気に高まったことから、独立したゾーンとして新たに設けた形だ。
学びNEXTでは、学習者が組み立てて動きを制御するロボット教材を中心としたプログラミング教材、電子工作キット、3D(3次元)プリンタ、仮想現実(VR)などに関する展示が披露された。本稿では、学びのNEXTの展示内容を基に、プログラミング/STEM教育を支援するIT製品/サービスの最新動向を探る。
複雑さを排除したプログラミング教材に脚光
教育機関のプログラミング教育で活用が進みつつあるのが、組み立て式のロボット教材をはじめとする、ハードウェアを核としたプログラミング教材だ。学習者が実際のモノを触ったり制御したりしながら学習を進めることができ、学習者同士で教え合い学び合う「協働学習」、学習者自ら課題を発見して解決策を見つけ出す「課題解決型学習」に生かしやすいといったメリットがある。各社ともに授業テキストも用意し、現場の教員がスムーズに指導できるよう配慮している。ロボット制御用プログラムを作成する専用開発環境をタブレットから利用できるようにして、PC教室に行かなくても普通教室で学習が進められるように配慮した教材もある。
そんなハードウェアベースのプログラミング教材の代表例が、レゴジャパンの教育部門レゴ エデュケーションが販売するロボット教材「教育版レゴマインドストームEV3」だ。センサーやモーターを備えたレゴブロック製のロボットをプログラミングで制御する。同社は2016年4月に小学生向けに機能を絞ってプログラミングしやすくしたロボット教材「WeDo 2.0」も提供済みだ(写真1)。
教育版レゴマインドストームEV3やWeDo 2.0の専用開発環境では、モーターの回転やセンサー情報の取得といった機能部品をアイコンとして提示。学習者はアイコンを組み合わせたり、パラメータを設定したりしてプログラミングを進めることができる。学習者のタイピングスキルが十分でないことを考慮し、複雑なコーディングを不要にした形だ。このように部品を組み合わせてプログラミングの要素を学ぶアプローチは「ビジュアルプログラミング」と呼ばれ、「Scratch」「Viscuit」といった汎用(はんよう)的なビジュアルプログラミング環境も存在する。
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