慎重に選びたいライセンス、CPU、ストレージ
“高すぎ”ハイパーコンバージドインフラ問題、原因はオプション?
ハイパーコンバージドインフラはあまりコストがかからないように思えるかもしれない。しかし、全体的にコストが増える可能性がある高価なオプションには注意したい。
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)は、ITインフラのコストを削減するテクノロジーとして市場で流通してきた。だが、HCIのコストは、従来型のシステムと変わらないことがある。
ある意味では、HCIへの投資は、新車を購入するのと似ている。ベースモデルは安価かもしれないが、機能を追加し始めると一気に価格が膨れ上がる場合がある。それを踏まえ、本稿ではHCIの価格に大きな影響を与える特徴を幾つか紹介する。
ライセンス
HCIがITインフラ全体のコストに大きな影響を与える要素の1つが、ソフトウェアのライセンスだ。通常、HCIには、仮想化スタックのためのハイパーバイザーや管理ソフトウェアがバンドルされており、このソフトウェアを使用するにはランセンス費用がかかる。
VMwareやMicrosoftのソフトウェアを使用するHCIは、カーネルベースの仮想化マシンなどのオープンソースのハイパーバイザーを使用する製品と比べて、ライセンス費用が高くなる。
サーバ&ストレージ ナビ
ストレージ
ストレージもHCI全体のコストの大きな部分を占めており、ITインフラのコストに幾つかの形で影響を与えることがある。例えば、HCIの価格は、ノードに存在するドライブスロットの数によって異なる場合がある。空のドライブスロットが高額なパーツになるとは思えないかもしれないが、ドライブスロットごとにディスクコントローラーが必要になる。そのため、ドライブスロットの数はノードで必要なフォームファクター(1U、2Uなど)にも影響する。
ドライブスロットの数と同じように実際に搭載されているドライブの台数もコストに影響を及ぼし得る要素だ。ドライブにかかるコストに加えて、空のドライブスロットを内蔵したノードを販売しないベンダーも存在する。このようなベンダーは、ドライブの物理容量とノードの数を組み合わせて、ストレージの全容量を判断している。例えば、ベンダーが各ノードに6台のドライブを取り付ける場合、3ノードで18台のドライブ構成または4ノードで24台のドライブ構成で提供することになるだろう。
もちろん、ノードに搭載されているドライブの種類も全体のコストを大きく左右する。一般的にはSSD、HDD、ハイブリッドドライブという選択肢が用意されている。また、ドライブの種類ごとに、さまざまな物理容量と速度が提供されていることが多い。この全ての要素がドライブのコストとHCI全体のコストに影響する。
ネットワーク
HCIのベンダーは、さまざまなネットワークのハードウェアシステムをそろえている。これは、特に個々のノードに搭載されているネットワークポートに当てはまる。ベンダーはポートの数、速度、接続の種類について、少なくとも2~3個の選択肢を顧客に提供しているのが一般的だ。例えば、1ノードにつき、1Gbps RJ45ポートを4つまたは10Gbps SFP+ポートを2つ搭載したものが販売されていることがある。
さらに、HCIのベンダーが各種ポートの選択肢を用意していることもある。例えば、専用の管理ポートを選べることもあるだろう。それから、帯域外の管理ポートを追加できるベンダーもあえば、標準の選択肢として帯域外の管理ポートを用意しているベンダーもある。
CPU
ITインフラのコストに大きく影響するもう1つのハイパーコンバージドコンポーネントはCPUだ。ほとんどのベンダーが、数種類のCPUを用意している。例えば、CPUについては、Intelの「Xeon E5-2640 v3」「E5-2660 v3」「E5-2680v3」という選択肢の中から選べる場合がある。
一部のCPUは他のCPUより高価格な場合も確かにあるが、CPU単体の価格よりも大幅にコストを左右する要因が2つ存在する。
その1つは、CPUによって累積されるコストだ。HCIを構成する大半のノードには複数のCPUスロットがあり、複数のノードが連動してHCIを形成するように設計されている。ごく平均的な4ノードのシステムは、16基のCPUを備えていることになるだろう。そのため、CPUに起因する価格差は、HCIに搭載されているCPUの合計数で乗算したものになる。
もう1つはソフトウェアのライセンスだ。多くのベンダーがサーバに搭載されたCPUの数に応じてソフトウェアのライセンスを付与している。そのため、複数のCPUを搭載したシステムはハードウェアの費用だけでなく、ライセンスの費用も高くつく可能性がある。
その他、ありとあらゆる雑多なコストがHCIのコストに影響する場合もある。このようなコストには、加入が必須の保証やサポート契約、メモリの選択肢、ストレージコントローラーへのバッテリーバックアップ付与オプションなどが含まれる。
HCIのコストは、ハードウェアとソフトウェアの仕様によって大きく変わる。全体のコストに大きな影響を与え得るもう1つの要因は、ブランドだ。自社のシステムにプレミアム価格を設定するベンダーが存在する一方で、そこまで高い価格を提示しないベンダーも存在する。
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