ベンダーに言い負かされないためのハイパーコンバージド選びのコツハイパーコンバージドインフラ比較【前編】

複雑怪奇なハイパーコンバージドインフラの選択作業は険しい道のりになる。ベンダーの膨大なラインアップに圧倒されず自分たちにベストな製品を選ぶために必要な「検討のガイドライン」を紹介しよう。

2016年10月25日 15時00分 公開
[Ed TittelTechTarget]
HCIベンダーもそれぞれ個性がある。Scale Computingの製品はラインアップを分かりやすく整理しており、購入希望企業は製品の内容を理解しやすい

 HCI(ハイパーコンバージドインフラ)のベンダー製品の選択肢は非常に多く、新製品も続々と市場に登場している。自社に最適なハイパーコンバージド製品の選定は気が遠くなるような難題だろう。

 そこで、この記事ではHCIベンダーが提供する製品を7つの基準で評価する。評価において重要なのは、HCIの目的を把握しておくことだ。それは、コンピューティングアーキテクチャとストレージアーキテクチャの簡単な導入と運用開始だ。HCIには拡張性を制限したシンプルな構成のモデルもあれば多様な拡張性を備えるモデルもある。中には、データベースアクセス、仮想デスクトップインフラ(VDI)、サーバ統合など特定用途に特化したモデルも存在する。

 多くのHCIは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク機能を組み合わせた自社製のアプライアンスか、他社製アプライアンスを提供している。ただし、Hewlett Packard Enterprise(HPE)は例外で、同社が構築したサーバでHPEのソフトウェアを組み合わせて1つのHCIとしている。なお、今回取り上げた製品のベンダーは、そのほとんどが中小企業から大企業に至るあらゆる規模の企業をサポートしている。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...