バズワードで終わるのか? アナリストに聞く“ハイパーコンバージド”の意義Software-Definedへ向かうインフラの選択【前編】(1/2 ページ)

仮想環境と汎用サーバで構成され、ソフトウェアで制御する統合システムの“ハイパーコンバージド”。これは過渡期の技術か、有力な選択肢か。IDC Japanのアナリストにインタビューした。

2015年09月04日 08時00分 公開
[五味明子]

関連キーワード

Software-Defined Data Center | VMware | x86 | x86サーバ


IDC Japan 福冨里志氏

 ここ1、2年、“ハイパーコンバージドインフラストラクチャ”という、バズワードというにはやや長いIT用語を聞く機会が増えてきた。代表的な製品ベンダーとしてまず名前が挙がるのは米Nutanixだ。「データセンターの複雑性を排除するプラットフォーム基盤」として、トヨタ自動車、米eBay、米Best Buyなど巨大データセンターを擁する世界中の大企業が同社のユーザーとなっている。また、米VMwareが2014年に発表した統合型アプライアンス「VMware EVO:Rail」も「VMware vSphere」ベースのハイパーコンバージドインフラとして急激に導入が進んでいる製品だ。

 ハイパーコンバージドインフラは既存の垂直統合型システム(コンバージドインフラ)と比較してどういった点が評価されているのだろうか。本稿ではIDC Japanでインフラ部門を担当する2人のアナリスト――サーバーグループマネージャー 福冨里志氏とリサーチ第1ユニット(ストレージ/サーバ/HPC/PCs)グループディレクター 森山正秋氏に、ハイパーコンバージインフラをめぐる現状とその可能性について聞いた。

垂直統合型システムからハイパーコンバージドインフラへの流れ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news078.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年3月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news051.jpg

Cookieレスの時代 「リターゲティング広告」にできることはまだあるか?
プライバシーの在り方が見直されようとしているこの変革期をデジタル広告はどう乗り越え...

news183.jpg

ドン・キホーテが「フォートナイト」に登場 狙いは?
「フォートナイト」のインタラクティブな体験を通じて、国内外の若年層や訪日観光客との...