新しい購入オプションも追加
知ってるつもりの「EVO:RAIL」、素朴な疑問を解消する
米VMwareは、「VMworld 2014」で発表した「ハイパーコンバージドインフラ」関連製品に早くも調整を加えている。
「ハイパーコンバージドインフラ」製品が話題を呼んでいる。ベンダーもIT部門も、異種コンポーネントが一体となって機能しなければならない環境で問題を軽減し、ワークロードの制約を緩和する方法を探しているからだ。
ハイパーコンバージドインフラ製品は、データセンターに対する要求へのIT部門の対応を容易にするとうたわれている。このシステムでは、サーバ、ネットワーク、ストレージ(およびそれらを連係させるソフトウェア)が1つのパッケージに統合され、それらのサポートもパッケージの販売元から一括して提供される。そのため、導入展開をスピードアップでき、問題が発生した場合も、ベンダー間の責任の押し付け合いに振り回されずに済む。サポート窓口が一元化され、サポートを要する問題をタイムリーに解決できれば、頭痛の種が1つ減ることになる。
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「EVO:RAIL」とは?
米VMwareはハイパーコンバージドインフラの参照構成「EVO:RAIL」を同社の年次イベント「VMworld 2014」で発表した。EVO:RAILではVMwareがソフトウェアを供給し、ハードウェアパートナー(米Super Micro Computer(Supermicro)、米Dell、米EMC、富士通など)がハードウェアを製造する。こうしたベンダー製ハードウェアにVMwareのソフトウェアを搭載したこのハイパーコンバージドインフラ製品は、ビジネス上の要求に応じてスケールアップできる。さらに、仮想化市場の急速な変化を踏まえ、VMwareはこの数カ月間にEVO:RAILの構成とライセンスオプションに調整を加えた。
EVO:RAILのコンポーネント
EVO:RAILはハードウェアとソフトウェアを一体化したアプライアンスであり、システムの実行とメンテナンスをVMwareのソフトウェア製品に依存している。さらに、VMwareがITの将来を見据えて構想し、推進しているソフトウェア定義のアプローチを体現する。このアプローチでは、同社のソフトウェアがデータセンターの中核を支える。またVMwareは、EVO:RAILで採用した2U/4ノードのサーバを、弾力性と拡張性を提供するように設計した。企業が急速に変化するビジネス環境に即応できるようにするためだ。各ノードは米Intelのプロセッサ「Xeon E5」2基、192Gバイトのメモリ、3.6Tバイトのストレージ(4ノード合計で14.4Tバイト)、10ギガビットイーサネット(GbE)のNIC(ネットワークインターフェースカード)ポートを2つ(銅線または光接続)搭載する。
EVO:RAILの価格
データセンターへのEVO:RAIL導入の経済性を検討するに当たっては、このシステムの価格以外の面も考慮する必要がある。どのベンダーが販売するEVO:RAILも、内部のコンポーネントは同じだが、価格はベンダーによってまちまちだろう。価格に織り込まれているサポートの料金が異なるからだ。またVMwareは、新しい購入オプションとして「vSphere Loyalty Program」も発表している。このプログラムは、同社のサーバ仮想化製品「VMware vSphere」を導入済みの顧客がEVO:RAILの購入時にvSphereライセンスを利用できるようにすることで、全体的な購入コストの削減を支援する。
EVO:RAILは重複排除を行うか
EVO:RAILは「VMware Virtual SAN(VSAN)」を利用して、アプライアンスのディスクを仮想的なプールとして束ね、仮想マシンを保持するための連続したストレージブロックとして提供する。VSANは、SDS(Software Defined Storage)を実現する新しいソフトウェア機能だが、重複排除機能は組み込まれていない。このため、EVO:RAILを使用する管理者は、工夫して差分ファイルを作成する必要がある。
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