ハイパーコンバージド市場のガチンコ勝負、新たなベンダーロックインが始まる「孤高のIBM」「社交的なHP」どちらの戦略が優れているのか

企業間の提携により、それぞれの異なる技術を合わせて製品を開発することがビジネスの主流だった。しかし今、ハイパーコンバージドインフラを提供するベンダーは自社製品の売り上げを伸ばすために躍起になっている。

2015年06月10日 15時00分 公開
[Mark VaughnTechTarget]
photo HP ConvergedSystem 200-HC EVO:RAIL RJ45 Appliance《クリックで拡大》

 1990年代後半から2000年代前半にかけて、ビジネスはテクノロジーの価値を見いだし、その恩恵を受けるようになった。各企業が信じ難い速度でテクノロジーを消費し始めた。小規模の店舗でさえ、ITリソースを収納するために独自のデータセンターを構築することもあった。独自のノウハウや経験を持つある大企業は、自社のリソースだけで全てを完結できると考えていた。一方、多くの中小企業は、統合的なITインフラを提供するために提携を結び始めた。

 ハイパーコンバージドベンダーの戦いの当初は、各レイヤーの主要なプレイヤーとの提携から始まった。ネットワーク領域では米Cisco Systems、ストレージ領域では米EMCまたは米NetAppと、X86サーバ領域では米Hewlett-Packard(HP)または米Dellのような企業と提携を望んだ。これらは代表的な企業であるだけではなく、完全なデータセンターインフラを顧客に提供するため各社が最大限の協調関係を築いていた。

孤高のIBM、社交的なHP、異なるアプローチ戦略

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...