企業間の提携により、それぞれの異なる技術を合わせて製品を開発することがビジネスの主流だった。しかし今、ハイパーコンバージドインフラを提供するベンダーは自社製品の売り上げを伸ばすために躍起になっている。
1990年代後半から2000年代前半にかけて、ビジネスはテクノロジーの価値を見いだし、その恩恵を受けるようになった。各企業が信じ難い速度でテクノロジーを消費し始めた。小規模の店舗でさえ、ITリソースを収納するために独自のデータセンターを構築することもあった。独自のノウハウや経験を持つある大企業は、自社のリソースだけで全てを完結できると考えていた。一方、多くの中小企業は、統合的なITインフラを提供するために提携を結び始めた。
ハイパーコンバージドベンダーの戦いの当初は、各レイヤーの主要なプレイヤーとの提携から始まった。ネットワーク領域では米Cisco Systems、ストレージ領域では米EMCまたは米NetAppと、X86サーバ領域では米Hewlett-Packard(HP)または米Dellのような企業と提携を望んだ。これらは代表的な企業であるだけではなく、完全なデータセンターインフラを顧客に提供するため各社が最大限の協調関係を築いていた。
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