VMwareが「EVO:RAIL」と「EVO:RACK」でハイパーコンバージドインフラ市場に参入する。問題は競合製品との差別化だ。VMwareの参入はVDIを導入する企業にとって何を意味するのか。
米VMwareのハイパーコンバージド(超垂直統合型)インフラストラクチャアプライアンス「EVO:RAIL」と「EVO:RACK」は、VDI(仮想デスクトップ基盤)を念頭に設計された製品だ。既存の環境に追加するだけで、すぐにVDI環境を実現できる。ただし、これらのVMware製品には顧客の採用を妨げかねない問題点も幾つかある。
ハイパーコンバージドインフラはそのシンプルさから、急速に人気を高めている。すぐに導入でき、既存のインフラとの連係も可能で、スケーリングも容易だ。米Nutanix、米SimpliVity、米Scale Computingなどは早くからこの分野に進出し、今では市場のトップに立っている。VMwareは2014年8月、EVO:RAILでハイパーコンバージドインフラ市場に参入。2015年にはEVO:RACKを投入し、製品ラインアップを拡充する方針だ。
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