ハイパーコンバージドインフラ徹底比較、「SimpliVity」「Nutanix」はどう違う?VDI用途に適する技術的な理由も解説

ハイパーコンバージド(超垂直統合型)インフラ市場における2強ベンダーが米Nutanixと米SimpliVityだ。Nutanixが長い実績を誇るのに対し、SimpliVityはリソース効率の高さで注目を集めている。

2016年01月12日 12時00分 公開
[Alastair CookeTechTarget]
参照 参照:ハイパーコンバージドの2大勢力「Nutanix」と「Evo:Rail」、違いを比較《クリックで拡大》

 米Nutanixと米SimpliVityのハイパーコンバージドインフラ(HCI)は、VDI(仮想デスクトップインフラ)との親和性が極めて高い。いずれもスケールアウト型ビルディングブロックアーキテクチャを採用しているからだ。Nutanixはこの分野での実績が長く、コストとパフォーマンスの両面で安心感がある。一方、SimpliVityは1ノード当たりで多数の仮想デスクトップをサポートできるのが強みだ。

 多数の小さな仮想マシン(VM)の集合が全体として巨大なリソース要求を生み出す仮想デスクトップは、究極のスケールアウト型ワークロードだといえる。HCIはソフトウェア定義型(Software-Defined)のインフラであり、ネットワーク、ストレージ、コンピューティング、仮想化の各リソースを同じパッケージに統合する。これにより、システムにノードを追加するだけでVDIの規模を拡大することが可能になる。

サーバ&ストレージ ナビ

ハイパーコンバージドインフラ


 ハイパーコンバージドシステムとVDIのもう1つの合致点は、ディスクのパフォーマンスを高めるためにソリッドステートディスク(SSD)を利用することだ。VDIはストレージのワークロードが大きく、HCI製品に見られるようなストレージ階層化方式が適している。階層型ストレージは、頻繁に読み出すストレージブロックをSSDなどの高速層に移すことによって効率を高めるという手法だ。

 SimpliVityとNutanixのHCI製品は表面的には類似しているが、アーキテクチャと機能には違いがある。

ストレージ方式

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...