ハイパーコンバージドで見過ごしがちな「リソース税」とは
VDIに最適なのは? 実は違う「ハイパーコンバージド」と「コンバージド」を比較(1/2 ページ)
コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラは、IT部門がVDI展開のパフォーマンスや管理を効率化するのに役立つ。名前は似ているが、アーキテクチャはそれぞれ全く異なる。
デスクトップ仮想化基盤(VDI)の導入は複雑な作業で、IT部門はコストとリスクの両方を負うことになる。そのリスクを減らす1つの方法に、コンバージドインフラまたはハイパーコンバージドインフラを用いるやり方がある。
コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラは、VDIのバックエンドリソース層の簡略化を目的に作られている。そして、サイズに基づいて単純にプラットフォームを選ぶことができる。ただし、コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラがリソース層を簡略化する方法は異なり、役に立つ状況も違う。
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ハイパーコンバージドの選択のポイント
コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラの比較
コンバージドインフラは、既存のテクノロジーをパッケージ化したものだ。これには、一連のサーバ、幾つかのネットワークスイッチ、ストレージアレイ、ストレージネットワークが含まれる。IT部門は、これらのパーツをカタログから個別に購入できるが、コンバージドインフラではパーツが全て1つにまとまっている。コンバージドインフラベンダーが全てのパーツと構成オプションを指定し、コンポーネント、ファームウェア、ソフトウェア、設定をまとめた状態で評価している。それから、ハードウェアを筐体に組み込み、使用できる状態の仮想化基盤を企業のオフィスに届ける。
コンバージドインフラは、仮想化基盤を構築する際の不確実さをなくす製品で、1つの製品を購入すれば仮想化基盤の構築は完了だ。通常、企業は容量に基づいてコンバージドインフラを選ぶ。これに対してVDIの場合は、ホストするユーザー数で選ばれる。コンバージドインフラのサイズとしては、中規模、大規模、特大規模が一般的だ。中規模のコンバージドインフラは500台の仮想デスクトップを稼働でき、特大規模のシステムでは1万台までサポート可能だ。コンバージドインフラベンダーには、VCE、NetApp、Hewlett Packard Enterprise(HPE)などがある。
コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラを比較する議論では、それぞれのアーキテクチャの違いが争点になる。コンバージドインフラは既存のコンポーネントを単純に使用するが、ハイパーコンバージドインフラは仮想マシン(VM)を実行するための基盤を設計し直す。
ハイパーコンバージドインフラで重要な特徴の1つに、ノードベースのスケールアウトアーキテクチャが挙げられる。通常、仮想化基盤は複数のハイパーバイザーノードによってCPUとRAMをスケールアウトする。だがストレージは、ハイパーバイザーノードが共有するアレイに集中している。
一方ハイパーコンバージドインフラはストレージネットワークとアレイを排除して、クラスタ化したストレージに置き換えている。各ノードのソフトウェアがストレージクラスタを形成し、ハイパーバイザーノードがクラスタを使用してVMを実行できるようにする。10ギガビットイーサネット(GbE)ネットワークがストレージネットワークとして機能することが多いが、IT部門は10GbEネットワークをインフラの管理とVMネットワークにも使用できる。
ハイパーコンバージドインフラクラスタは、このようなノードの集まりだ。通常、最低でも2、3ノードで構成される。標準的なノードなら、100~200台までの軽量な仮想デスクトップを処理できる。IT部門は、クラスタが企業のVDI展開に必要な容量をサポートするまでノードを追加できる。
もう1つのハイパーコンバージドインフラの大きな特徴は、ノードを追加すると、CPU、RAM、ネットワーク、ストレージの4種類のリソースが基本全て含まれている点だ。ハイパーコンバージドインフラのスケールアウトアーキテクチャでは、環境を拡張する際、この4種類のリソースのいずれかが枯渇するリスクが取り除かれている。
ストレージのパフォーマンス不足に関する課題は、一般的には従来型のストレージアレイによって解決する。ただし増えた仮想デスクトップのためにコンピューティングノードを追加すると、ストレージのパフォーマンスが落ち込む可能性がある。ハイパーコンバージドインフラなら、ノードを追加すればストレージ容量とパフォーマンスも増やすことができる。
一部のベンダーは、この領域で柔軟性を提供している。例えば、SimpliVityの「OmniStack」とCisco Systemsの「Cisco HyperFlex」のどちらのハイパーコンバージドインフラでも、ユーザー企業はコンピューティング専用のノードを追加できる。現時点で最も成功を収めているハイパーコンバージドインフラベンダーは「Acropolis」を提供するNutanixで、2番手はSimpliVityだろう。これからもハイパーコンバージドインフラ市場は拡大を続けることが予想される。
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