ローカル端末のOSが「macOS」や「IGEL OS」の場合でも、「リモートデスクトップ」でマルチディスプレイが利用できる。何をすれば、これらのOSでリモートデスクトップ時のマルチディスプレイを有効化できるのか。
複数のディスプレイに画面を表示させる「マルチディスプレイ」(マルチモニターとも)は、MicrosoftのOS「Windows」の標準機能である「リモートデスクトップ」(ローカル端末で別のWindows端末の画面を操作する機能)でも利用可能だ。ローカル端末のOSとしてWindowsではなく、Appleの「macOS」やIGEL Technologyの「IGEL OS」を利用する場合でも、リモートデスクトップでマルチディスプレイを有効化できる。その方法とは。
ローカル端末のOSがmacOSの場合、マルチディスプレイでリモートデスクトップを利用にする方法は主に2つある。
1つ目は、ローカル端末のOSがWindowsの場合と同じように、テキストエディタでリモートデスクトップの設定ファイルである「RDPファイル」(拡張子が「rdp」のファイル)を編集する方法だ。macOSでもWindowsと同様に、RDPファイル内のマルチディスプレイの設定は「use multimon:i:値」という項目で変更できる。値が1の場合はマルチディスプレイが有効、0の場合は無効だ。
2つ目は、MicrosoftがmacOS用に提供するリモートデスクトップ用クライアントアプリケーション「Microsoft Remote Desktop」を利用し、その設定を変更する方法だ。Microsoft Remote Desktopを起動させ、設定画面を開く。その中に「Use all monitors」(全てのディスプレイを使用する)を有効にするためのチェックボックスがあるので、そこにチェックを入れる。
仮想デスクトップの利用を想定したシンクライアントOSであるIGEL OSで、リモートデスクトップのマルチディスプレイを有効にする方法を説明する。IGEL OSはリモートデスクトップ関連の設定をまとめた「RDP」の設定画面に、「True Multimonitor support」という設定項目がある。この設定項目を有効にすると、IGEL OSでのリモートデスクトップでマルチディスプレイを利用できるようになる。
次回は、ローカル端末に接続した複数のディスプレイのうち、選択したディスプレイのみをリモートデスクトップで使えるようにする方法を説明する。
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