複数台のディスプレイによるマルチディスプレイは「リモートデスクトップ」でも使えるのか――。答えは「イエス」だ。リモートデスクトップでマルチディスプレイを実現するためには、何をすればよいのか。
エンドユーザーの中には、複数のディスプレイに画面を表示させる「マルチディスプレイ」(マルチモニターとも)を好む人がいる。こうしたエンドユーザーは、MicrosoftのOS「Windows」の標準機能である「リモートデスクトップ」も、マルチディスプレイで利用したいと考える可能性がある。リモートデスクトップは、ローカル端末で別のWindows端末の画面を表示・操作する機能だ。
リモートデスクトップでマルチディスプレイを利用することは可能だ。どうすれば利用できるのか。
リモートデスクトップでマルチディスプレイを利用するには、ローカル端末に接続した各ディスプレイを接続先端末が検出し、各ディスプレイに画面を表示できる状態になっている必要がある。リモートデスクトップ用の主要なクライアントアプリケーションには、リモートデスクトップでマルチディスプレイを利用可能にする設定がある。
Windows標準のリモートデスクトップ用クライアントアプリケーション「リモートデスクトップ接続」でマルチディスプレイを利用するには、エンドユーザーがローカル端末で、マルチディスプレイの設定を有効にする必要があることに注意が必要だ。リモートデスクトップ接続のマルチディスプレイの設定は、デフォルトでオフになっている。IT管理者は適切な設定のために、エンドユーザー向けのマニュアルを作成するとよい。
次回からはローカル端末のOSごとに、マルチディスプレイでリモートデスクトップを利用する方法をより詳細に解説する。
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