リモートデスクトップでマウスが利用できないときは、まずはマウス自体に問題がないかどうかを確認すべきだ。マウスの種類によって、うまく動かなくなる理由は異なる。理由にどのような違いがあるのか。対処法は。
ローカルPCではマウスが使えるにもかかわらず、「リモートデスクトップ」では使えなくなる問題が生じることがある。リモートデスクトップは、MicrosoftのクライアントOS「Windows」の機能であり、ローカルPCで別のPCやサーバを操作可能にする。
リモートデスクトップでマウスが使えるようにするために、IT管理者がトラブルシューティングを実施する際は、どのように進めればよいのか。トラブルシューティングの4つのステップのうち、1つ目を説明する。
「マウスに問題があるにもかかわらず、リモートデスクトップの設定確認・変更に時間を取られる」といった事態は防ぐ必要がある。リモートデスクトップのマウス問題を解決するための最初のステップは、マウスのハードウェアが正しく動作しているかどうかを確認することだ。
Bluetooth接続のワイヤレスマウスは電波が弱かったり、他の電子機器の電波が干渉したりすることで、断続的に不具合が発生する場合がある。ワイヤレスマウスや、PCに取り付けるBluetooth受信機などが電波の届きにくい場所にあることも、問題の原因となり得る。例えば金属製の大きなケースに入ったデスクトップPCを使用している場合、Bluetooth受信機を背面のUSBポートに接続すると、PCの金属ケースが通信の妨げになることがある。結果としてポインターの動きが遅延したり、まったく動かなくなったりする。
光学センサー式マウスの場合は、センサー部分が汚れることで正常に動作しなくなることがある。いずれにしても、トラブルシューティングを試す前に、マウスに問題がないかどうか確認することが重要だ。
第3回は、2つ目のステップを紹介する。
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