仮想デスクトップの一元管理に変革
急拡大するハイパーコンバージド、各社製品の機能と特徴は?(1/2 ページ)
コンバージドシステムやハイパーコンバージドシステムは、IT環境をシンプルにしてパフォーマンスを向上する。本稿では自社のデータセンターにハイパーコンバージドインフラが適切かどうか判断する方法を紹介する。
コンバージドインフラは、さまざまなテクノロジーのプラットフォームを1つの最適化したシステムにまとめたものだ。このアーキテクチャが誇る高いレベルのパフォーマンスは、特筆すべきメリットの1つだろう。しかし、それは企業にとって何を意味するのだろうか。そして、コンバージドインフラテクノロジーはいつ導入すべきなのだろうか。
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ハイパーコンバージドインフラ導入のメリット
サーバ&ストレージ ナビ
まず、コンバージドインフラという名称に関する問題がある。ストレージメーカーは、ストレージアレイに加えて一定のコンピューティング機能のある製品を対象とするために「コンバージドインフラ」というシンプルな名称を使う傾向がある。だが、Microsoftの「Microsoft Exchange Server」やSAPの製品など、一般的なワークロードを実行するのに十分なコンピューティング機能がないシンプルなコンバージドインフラプラットフォームには、データ圧縮や重複解除、バックアップ、スナップショットなど、アレイ周りのインテリジェンスを実行できる程度のコンピューティング機能しか備わっていない。
他のベンダーはこの状況を次の段階に推し進めている。ここで登場するのがハイパーコンバージドインフラシステムだ。ハイパーコンバージドインフラは、コンピューティング、ストレージ、ネットワークを備えた完全なシステムで、この3つの要素が最高のパフォーマンスを実現するためにまとめて設計されている。
ハイパーコンバージドインフラ市場に早くから参入していた企業には、Scale Computing、Nutanix、SympliVity、Pivot3などがある。なお、SympliVityは2017年1月にHewlett Packard Enterprise(HPE)によって買収されている。さらに、Dell、Lenovo、HUAWEI、Cisco Systemsといった大手企業も商機を逃していない。Dellはハイパーコンバージドシステムのシャシー「FX2」を提供しているだけでなく、EMCの買収により同社のハイパーコンバージドインフラ「VCE VxRack」を獲得している。HPEはSimpliVityを買収する前から、自前のハイパーコンバージドシステムを持っていた。それから、Cisco Systemsには独自の統合コンピューティングシステムがある。それ以外のベンダーはパートナーシップを結び、各社の認定サーバ、ストレージ製品、ネットワークアーキテクチャがPivot3やSimpliVityなどが開発したソフトウェアに対応するようにしている。
流行の最先端
安価で標準化されたIT設備が簡単に手に入るようになった今、なぜコンバージドインフラテクノロジーを求めるのだろうか。最も重要なのは、標準化によって各種IT設備への接続が容易になることではなく、技術的に達成できる忠実度の度合いだ。C社のネットワークを経由して、A社のサーバをB社のストレージアレイに取り付けることは可能である。だが、各段階で標準化の度合いについて妥協しなければならない可能性がある。
コンバージドインフラでは、あらゆる要素を高い次元でまとめることができる。コンバージドインフラの構造はよく知られており、コンピューティング、ネットワーク、ストレージのリソースは密接に設計され、最大限のパフォーマンスを発揮するようになっている。
このシナリオは、複雑なインストールや保守の負担から解放されたいと考えている企業にとって魅力的だ。ハイパーコンバージドインフラシステムの設置作業は、開封して電源に接続し、基本情報を幾つか入力すれば完了する。なぜなら、ハイパーコンバージドインフラは運用中のプラットフォームの監視と保守を行うシステム管理機能を備えた、完全なシステムだからだ。状況の変化に迅速に対応しなければならない企業にとって、この手早さは大きな違いをもたらす可能性がある。
ほとんどのハイパーコンバージドインフラシステムは、クラウドコンピューティングにも最適化されている。ハイパーコンバージドインフラが機能する仕組みにおいて重要なのは、複数のワークロードの間でリソースを共有することだ。そのため、クラウドを利用しないハイパーコンバージドインフラのシャシーは無価値といっても過言ではない。そのような場合は、OracleやHPEなどのスケールアップした大型サーバを運用した方が良いだろう。優れたハイパーコンバージドインフラシステムを導入した企業は、組み込みのリソース管理とワークロードのオーケストレーションによって、クラウド環境の設計方法を細部まで理解しなくてもクラウドコンピューティングに移行することができる。
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