米国のHuawei禁輸措置に対抗か
中国“Windows禁止令”でHuawei製「Harmony OS」の開発に弾みがつく?
中国当局は政府機関で使用する「非中国製ソフトウェアを搭載したコンピュータ」を交換するよう命じたという。Huaweiが開発する独自OS「Harmony OS」のプロジェクトにとっては追い風になる可能性がある。
今後の展開から目が離せないニュースが2019年12月に報じられた。Fairfax Mediaの経済紙Australian Financial Reviewの報道によると、中国共産党当局が全ての政府機関に、非中国製ソフトウェアおよびOSを搭載する全てのコンピュータを、2022年までに交換するよう命じたという。
これはどうやら、米国商務省がHuawei Technologiesを、輸出管理法に基づき安保上懸念がある企業を列挙した「エンティティリスト」に追加する決定を下したことへの対抗措置とみられる。エンティティリストには、米国政府が貿易や取引をしないと判断した、米国外の企業や団体が含まれている。米国政府のシステムと接続したり、やりとりしたりするシステムを扱う政府契約業者も、エンティティリストに含まれる企業と取引することは許されない。
中国共産党にこの措置を完遂する力があるだろうか。この措置によってHuaweiが進めている、代替OS「Harmony OS」(「Hongmeng OS」または「Ark OS」とも呼ばれる)を開発する取り組みに弾みがつくのは確かだ。
中国は本当に方針を貫くのか
中国は新方針を打ち出したが、問題はそれを貫けるかどうかではないだろうか。「Windows」が30年以上にわたって開発されてきたことを考えると、代替OSを生み出すのは至難の業となる可能性がある。
代替OSの開発は「Windows 10」の存在を前提としている。Windows 10があるからこそ、分析もリバースエンジニアリングも可能だ。Windows 10をベースに強化、改良した代替OSが生まれる可能性もある。可能性があるとしたら、それぐらいだ。
リリースされたOSについては、Microsoftの法務部門のIP(知的財産)グループが徹底的にチェックすることになる。Googleも同様だ。計画されている代替OSは「Linux」「UNIX」のアプリケーションやWebアプリケーション、そして「Android」のアプリケーションが動く、Androidに取って代わるものだからだ。それは極めてハードルが高い代物だが、世界屈指の経済大国による政府肝いりのプロジェクトでもある。
具体的な成果が見られるのはまだしばらく先だろう。筆者としては、次に何が起こるか興味津々でいる。
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