中国政府は積極的なペースで人工知能に投資している。そんな中、米国をはじめとする各国は投資を強化するという大きな重圧に迫られている。
最近、中国の国営通信社Xinhua(新華社)が新しいアナウンサーを紹介した。そのアナウンサーは人工知能(AI)テクノロジーで作られている。
「英語担当のAIアナウンサー」は、人間のアナウンサーのチャン・チャオ氏をベースにしたアニメーションだ。人間がニュースを読む何時間もの動画データを機械学習で学び、与えられたニュース記事を読み取って話すことができる。新華社によると、このAIアナウンサーは同社のWebサイトやソーシャルメディアの概要について報道するという。また、コストの削減にもつながる。
これは中国による、仕事にAIを生かす国家戦略の一つの例だ。同国は積極的に機械学習などの高度なテクノロジーに投資し、顔認識や自動運転車、AIチップなどに資金を注ぎ込んでいる。その狙いは、国内経済の効率化と自動化を進めることにある。中国政府のAI投資はすぐに米国や他の国のAI投資を追い越すだろう。そのことから、21世紀の世界経済で競争力を保つにはどうすればよいかという疑問が浮かび上がる。
Boston Consulting Groupでシニアパートナー兼マネージングディレクターを務めるフィリップ・ゲルベルト氏は次のように語る。「中国政府にはAIファーストの戦略がある。中国は積極的かつ本格的にAIを推し進めている」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...
SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...
「動画広告がディスプレイ広告超え」他、電通「2024年 日本の広告費」インターネット広告媒体費の詳細分析
国内電通グループのデジタル領域をけん引する4社は共同で「2024年 日本の広告費」のイン...