2021年08月24日 08時00分 公開
特集/連載

誤解されがちな「リアルタイム」の定義とリアルタイム分析の重要性リアルタイム分析【前編】

一般論として、リアルタイムな意思決定はビジネスに寄与する。だが「リアルタイム」の定義は誤解されている。また、リアルタイムな分析が必要とは思えない場面もある。リアルタイムへの投資には熟考が必要だ。

[Stephen Pritchard,Computer Weekly]
iStock.com/Thanumporn Thongkongkaew

 データ分析とBI(ビジネスインテリジェンス)の担当者は誰もが2つの課題に直面する。一つは増え続けるデータ量への対処。もう一つは迅速なデータ処理だ。

 ここ10年、データ量は飛躍的に増加している。2020年に生み出されたデータは59ZB(ゼタバイト)に上るとIDCは推定する。だが、意思決定者にとってデータ量はそれほど重要ではない。意思決定者が重視するのは、そのデータを行動に移せる情報にどれだけ素早く変換できるかだ。

 意思決定者の目標は人間の介在なしに即座に行動することだ。迅速な意思決定の必要性とデータ分析を機械学習や自律システムに結び付ける可能性により、リアルタイムまたはリアルタイムに近いデータ処理に向かうよう促されている。だが今のところ、リアルタイム分析は結果が投資を正当化する特殊なユースケースに限られている。

 ある調査によると、小売業、消費財製造企業のうち、生成後1時間未満のデータにアクセスできる企業は11%にすぎないという。以前よりも多くのデータにアクセスできるようにはなっているが、大多数はレポートまたはオンラインダッシュボードを生成するビジネス分析またはインテリジェンスシステムを利用しているという。

 結果として意思決定が遅れ、ビジネスプロセスを自動化するためのオプションが少なくなるのは必然だ。

リアルタイムの定義

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