仮想背景だけではない「Zoom」の優位点
Zoom会議中に少人数で話せる「ブレークアウトルーム」はTeamsでも使える?
「Zoom」ではWeb会議の参加者を小規模なグループに分ける「ブレークアウトルーム」機能を利用できる。「Microsoft Teams」や「Cisco Webex Meetings」といったライバルではどうなのか。
Web会議ツールにおける「ブレークアウトルーム」機能の需要が高まりつつある。ブレークアウトルーム機能は、1回のWeb会議の中で参加者を幾つかの少人数グループに分割し、グループごとの会議を可能にするための機能だ。各グループは個別に会議した後、全員でのWeb会議に戻ることができる。
MicrosoftとCisco Systemsはそれぞれ、自社のWeb会議ツール「Microsoft Teams」と「Cisco Webex Meetings」にブレークアウトルーム機能を追加する計画だが、追加する時期は両社とも明らかにしていない。ブレークアウトルーム機能は、Zoom Video CommunicationsのWeb会議サービス「Zoom」には既に実装されている。
ブレークアウトルーム機能は特に、学生にグループワークをさせたい教員にとって不可欠だ。他業種のエンドユーザーからも、Web会議ツールに対してブレークアウトルーム機能の追加を求める要望は少なくない。「従業員教育のためのWeb会議で、議論を促進するのにブレークアウトルーム機能が役立つ」と、ある金融サービス会社で人材開発とイノベーションの責任者を務めるジェンマ・パターソン氏は語る。
Teamsでブレークアウトルーム機能は使えるのか
Microsoftは2020年4月、ブレークアウトルーム機能の開発を優先課題とする方針を示した。ただしTeamsでこの機能をいつから提供するかは明らかにしていない。Ciscoも同年5月、Cisco Webex Meetingsにブレークアウトルーム機能を「近いうち」に追加することを明らかにした。同社はオンライン学習向けWeb会議サービス「Cisco Webex Training」では、既にブレークアウトルーム機能を利用可能にしている。
Teamsのユーザーフィードバック用Webサイトでは、ブレークアウトルーム機能を求めるエンドユーザー数が9000人を超えた。ブレークアウトルーム機能は同サイトで最も要望の多い機能の一つとなっている。
Zoomが競合他社に先行して実装した機能は、ブレークアウトルーム機能だけではない。Zoomはカメラに写るエンドユーザーの背景を任意の画像に変更できる「仮想背景」機能も、いち早く実装している。エンドユーザーがWeb会議画面に同時に表示できる映像の数でも、TeamsやWebex Meetingsを上回っている。Zoomは1画面に最大49(7×7)アカウントの映像を表示できるのに対し、Webex Meetingsは25(5×5)アカウント、Teamsは9(3×3)アカウントにとどまる。
多数の機能を強みとして、Zoomは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の中で急激にエンドユーザーを増やした。調査会社Wainhouse Researchが最近発表した、222社の企業に対する調査によると、Zoomは企業における在宅勤務などのテレワークへの移行で、最も導入が進んだツールの一つだった。
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