「Teams」がZoomを教訓にセキュリティ強化 それでも感じる不足とは新型コロナウイルスによる利用拡大で脅威が顕在化

競合の「Zoom」のセキュリティに対する懸念を背景に、Microsoftは「Microsoft Teams」のセキュリティ強化を進めている。その姿勢を評価する声がある一方で、不足点を指摘する向きもある。

2020年06月02日 08時30分 公開
[Jonathan DameTechTarget]

 Microsoftは、Web会議/ビジネスチャットツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)のIT管理者向け機能やセキュリティ機能の公開計画を急ピッチで進めている。これは競合に当たるZoom Video CommunicationsのWeb会議ツール「Zoom」が、セキュリティやプライバシー対策の不備で批判を受けていることを踏まえた動きだ。

 Teamsの新機能の一部は、Zoom Video Communicationsが講じた「Zoombombing」(直訳で「Zoom爆撃」)の防止策に似ている。Zoombombingとは、ビデオ会議に招待されていないエンドユーザーが会議に乱入して迷惑行為を働くことを指す。

 Microsoftは「需要に応えてTeamsの機能強化を迅速に進めている」と述べている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行に伴い、Teamsはこれまで以上に活発に利用されている。だが、こうした機能強化が実現しても、IT部門が利用できるTeamsの機能は不十分だと感じるエンドユーザーもいる。

Teamsの限定的な機能に対する不満

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社

クラウドメール環境を守る、セキュリティベンダー選定で知っておきたい22の要件

クラウドメール環境への移行を機に、従来型セキュアメールゲートウェイベンダーからのリプレースを検討する組織は多い。そうした組織向けに、クラウドメール環境に特化したセキュリティベンダー選定に際し、求めるべき22の要件を紹介する。

製品資料 フォーティネットジャパン合同会社

クラウドに必要な「データドリブンなセキュリティ」を実現する方法とは?

クラウド利用が当たり前となった今日、セキュリティ対策もまたクラウド環境に適したものでなくてはならない。とはいえ、大量のデータポイントが生成されるクラウド領域にあって、その全てのポイントを網羅するのは並大抵のことではない。

製品資料 TIS株式会社

Web攻撃総数の2割以上が狙うAPI、適切な管理とセキュリティ対策を行うには?

ビジネスでのAPI利用が進むにつれ、そのAPIを標的としたサイバー攻撃も増加している。それらに対抗するためには、「シャドーAPI」や「ゾンビAPI」を洗い出し、セキュリティ対策を徹底する必要がある。その正しい進め方を解説する。

製品資料 Okta Japan株式会社

アイデンティティー管理/保護の注目手法、「IGA」とは何か?

ある調査で企業の61%がセキュリティ優先事項のトップ3に挙げるほど、重要度が高まっているアイデンティティー管理・保護。その中で昨今注目されているのが「IGA」というアプローチだ。そのメリットや、導入方法を解説する。

製品資料 株式会社エーアイセキュリティラボ

AIで人材不足を解消、セキュリティ担当者のためのDXガイド

DX推進によってさまざまなビジネスシーンでデジタル化が加速しているが、そこで悩みの種となるのがセキュリティの担保だ。リソースやコストの制限も考慮しながら、DXとセキュリティを両輪で進めるには何が必要になるのか。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。