「機械学習」で衛星画像から新鉱床を発見? 鉱山業界で始まったAI活用鉱物の埋蔵量の自動測定も

これまでAI技術にあまりなじみのなかった鉱山業界で、AI技術の活用が進み始めた。AI技術が鉱山業界に果たす重要性とは。金鉱会社Newmontやデータサイエンス専門企業Kespry、Descartes Labsに話を聞いた。

2020年06月02日 05時00分 公開
[Mark LabbeTechTarget]

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 鉱山業界はこれまでも高度な機械設備、衛星画像、精密計測機器などの技術を利用してきた。AI(人工知能)技術は使われ始めたばかりだが、作業者の時間と企業のコストを削減する可能性を秘めている。

 地理空間の分析とデータサイエンスを専門とするDescartes Labは鉱山業に携わる顧客を抱え、鉱業向けパッケージ製品を提供している。同社は米国エネルギー省の科学技術研究機関であるロスアラモス国立研究所から独立した新興企業だ。

 前述の通り鉱山業界はAI技術を使い始めたばかりだ。にもかかわらず「当社の顧客の多くは高いスキルを持つ専門家で構成された小規模なデータサイエンスチームを保有している」と、Descartes Labsでエンタープライズセールス部門のシニアディレクターを務めるジェームス・オルシュラック氏は語る。オルシュラック氏によると、今や地質学の学位を持つ人が、データサイエンスの学位を取得するために大学に通うといった変化が起こっている。

画像 Descartes LabsはAI技術を活用したサービスを鉱山業向けに提供する《クリックで拡大》

機械学習で衛星画像から雪や雲を取り除き、地形のみを残す

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