脱マスマーケティングとパーソナライゼーションは「機械学習」が促す「AI」がマーケティングを進化させる【前編】

企業は一人一人の消費者に合ったデジタルマーケティング戦略を生み出す必要に迫られている。そこで役立つのが機械学習だ。なぜなのか。

2020年03月05日 05時00分 公開
[Kassidy KelleyTechTarget]

関連キーワード

機械学習


 人工知能(AI)技術は、カスタマーサービス、価格の最適化、細分化した販売キャンペーンなど、顧客が関わるビジネスプロセス全体に浸透しているといっても過言ではない。デジタルマーケティングに取り入れられる機械学習は、新規顧客の開拓計画を自動化し、パーソナライズする能力を備えている。顧客との強固な関係性を構築するために、データと試験販売戦略からインサイト(洞察)を蓄積したり、顧客の意向や好みを掘り下げたりすることが可能だ。

 企業が一般的なマスマーケティングの代わりにパーソナライズしたマーケティングを取り入れるには、各種戦略を迅速にテストできるよう、データを供給して階層化されたアルゴリズムを作成しなければならない。質の高いデータの不足とスケーラビリティの実現に伴う高額なコストが、パーソナライズしたマーケティングの普及を妨げているのが実情だ。

 機械学習は、マーケティングで到達できるユーザーの範囲を拡大し、コンテンツの大幅なパーソナライズを可能にする。コンテンツのパーソナライズとレコメンデーションによるEコマースの成功は、一般消費者一人一人が自分にとって最適なオンライン顧客体験を求めていることを物語っている。

マスマーケティングを手放す

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...