「G Suite」からのユーザーは要確認
Google Workspaceは「ストレージ容量無制限」を廃止 既存ユーザーへの影響は
「G Suite」は「Google Workspace」への改称に伴い、無制限のストレージ容量が利用できるプランを廃止した。G Suiteのユーザー企業はどのような影響を受けるのか。
Googleは、オンラインオフィススイートの「G Suite」を「Google Workspace」に改称した。同社はGoogle Workspaceでアプリケーション同士をより緊密に連携させる方針を打ち出し、ビジネスチャットやWeb会議、メールのユーザーインタフェース(UI)を統一した。
G Suiteユーザーが受ける影響は
名称だけではなく、G SuiteとGoogle Workspaceではサービスの内容も異なる。G Suiteには容量無制限のストレージ容量を利用できるプランがあるが、Google Workspaceのプランは全てストレージ容量に上限がある。
G Suiteのユーザー企業は、現在の契約期間が終了するまで容量無制限のオンラインストレージを使える。その後はストレージ容量に上限がある中小企業向けプランの「Business Starter」「Business Standard」「Business Plus」(いずれのプランも300ユーザーまで利用可能)か、必要に応じて容量を増やせる大規模組織向けプランの「Enterprise」(エンドユーザー数が無制限)といったGoogle Workspaceのプランに移行しなければならない。
1ユーザー当たりの月額料金とストレージ容量は、以下の表の通りだ。Enterpriseは料金やストレージ容量などサービスの詳細が公表されておらず、営業担当者に個別に問い合わせる必要がある。
| プラン名 | 月額料金(税別) | ストレージ容量 |
|---|---|---|
| Business Starter | 680円 | 30GB |
| Business Standard | 1360円 | 2TB |
| Business Plus | 2040円 | 5TB |
容量無制限ストレージの終了について、Googleは「既存ユーザー企業と協力し、G Suiteの契約終了に向けたGoogle Workspaceへの移行計画を策定する」と説明しており、契約終了日より前に詳細を通知するという。
ストレージポリシーも変更へ 何が変わるのか
Googleは2020年11月、Google Workspaceのストレージポリシーの変更計画も発表した。それによると2021年6月1日以降、Google WorkspaceやG Suiteのライセンスを持つユーザー企業では、エンドユーザーが「Google Docs」(Googleドキュメント)や「Google Sheets」(Googleスプレッドシート)といったアプリケーションで新しくファイルを作成する際、ファイルの保存にはそのエンドユーザーに割り当てられているストレージ容量を使用する。ただしエンドユーザーがこれらのアプリケーションで既に作成したファイルについては、2021年6月1日以降に変更を加えた場合を除き、ストレージ容量を使用しない。
これらの変更によって、Googleはストレージ需要の増大に応じようとしている。「エンドユーザーがアップロードするコンテンツは、これまで以上に増えつつある」と同社は公式ブログで述べる。「Gmail」「Google Drive」(Googleドライブ)、「Google Photos」(Googleフォト)には現在、1日当たり合計430万GBを超えるコンテンツがアップロードされているという。
調査会社Nemertes Researchのアナリストであるアーウィン・ラザー氏は、GoogleがGoogle Workspaceを発表したときに、ストレージ容量のポリシーをどのように変更するのか明確に説明しなかったと指摘する。「人々は不意打ちを食らった格好だ。G Suiteのアカウントは消滅し、無制限にデータを保存できるストレージ容量はなくなる。G Suiteの既存顧客は、将来的に必ず新プランへ移行しなければならない」(ラザー氏)
グラフィックスなどの大容量ファイルを多く扱うユーザー企業以外は、Google Workspaceに移行しても大きな影響は受けないとラザー氏は予想する。Business Standardプランは1ユーザー当たり2TBのストレージ容量が利用できる。「2TBあれば十分だと考えるエンドユーザーもいる」(同氏)
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