感染症対策にも役立つ?
Meet会議専用ハード「Series One」とは? GoogleとLenovoが共同開発
「Google Meet」用のハードウェアパッケージ「Series One」は、Google独自のプロセッサを組み込み、Web会議をスムーズに進めるための機能を備える。規模別に3種類あるSeries Oneの特徴をざっくりと説明する。
GoogleはWeb会議ツール「Google Meet」用のハードウェアパッケージ「Series One」を発表した(写真)。Series Oneのハードウェアには同社の人工知能(AI)エンジンと独自のプロセッサが組み込まれており、会話中のノイズキャンセリング機能を備える。ハードウェアの製造にはLenovoが協力する。
2020年10月時点で、GoogleとLenovoは3種類のSeries Oneを発表している。それぞれの主な特徴をざっくり見ていこう。
3種類の「Series One」 それぞれの違いは
小規模会議向けの「Small Room Kit」は、価格は2699ドルで、横長スピーカーの「Smart Audio Bar」とWebカメラの「Smart Camera」、Meet用の小型コンピュータ、リモコンで構成される。袋をガサガサさせる音やペンをカチカチさせる音などの騒音をかき消すノイズキャンセリング機能を利用できる。
Smart Cameraは、AI技術を搭載したWebカメラを手掛けるHuddlyとGoogleが組んで開発した4K(4000×2000ピクセル前後の解像度)カメラだ。Smart Cameraの自動フレーミング機能を利用することで、参加者全員が映り込むように調整できる。AIエンジンを用いた画像分析機能で、室内の人数を特定することも可能だ。
中規模会議向けの「Medium Room Kit」は、価格は2999ドル。Small Room Kitと同じハードウェアに加え、音声で起動できるタッチスクリーン式の操作パネルが付属する。同パネルは大規模会議向けの「Large Room Kit」にも含まれる。Large Room Kitは、価格が3999ドルで、44チャンネルまでの音声を処理できる。
全機種が備えるSmart Cameraは、上下左右に視点を動かしてズームできるパンチルトズーム機能と4.3倍ズーム機能を搭載する。給電可能なPoE(Power over Ethernet)ケーブルを利用すれば、必要なケーブルを減らして簡単に設置できる。
感染症対策にも有効である可能性
Series Oneはハンズフリー技術を搭載しており「OK Google」「Hey Google」の音声で起動できる。調査会社のWainhouse Researchのアナリスト、クレイグ・ダール氏によれば、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が続く中でも、Series Oneを利用すれば会議室内で安全な距離を保ちながら参加者を配置できる。職場に戻る従業員が安全に仕事をするために役立つ。
調査会社IDCのアナリスト、リチャード・コステロ氏は「Googleの強みはこれまで教育と政府機関の分野にあり、法人分野ではMicrosoftやCiscoに後れを取っていた」と言う。GoogleはSeries Oneによって、従業員1000人以上の企業に対する立場を強化できる可能性がある。Series Oneは「Cisco Webex Room Series」「Microsoft Teams Rooms」「Zoom Rooms」などのオンライン会議室用システムと競合する。
Googleが製品化したMeet向けのハードウェアは、Series Oneが初めてではない。同社はMeetの前身「Hangouts Meet」用に、PCベンダーのASUSTeK Computerと共同でハードウェアを開発した。2017年からはデジタルホワイトボードの「Jamboard」を提供している。
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