AWSの9大ネットワークサービス【後編】
いまさら聞けない「AWS VPN」「AWS Transit Gateway」「AWS Global Accelerator」「AWS PrivateLink」の基礎
AWSが提供するネットワークサービスの中から、「AWS VPN」「AWS Transit Gateway」「AWS Global Accelerator」「AWS PrivateLink」の用途と特徴をざっくりと説明する。
Amazon Web Services(AWS)はネットワークセキュリティ対策や通信速度の向上のために、複数のネットワークサービスを提供している。前編「いまさら聞けないAWSの『Amazon Virtual Private Cloud』『Elastic Load Balancing』の基礎」と中編「いまさら聞けないAWSの『Amazon Route 53』『Amazon CloudFront』『AWS Direct Connect』の基礎」に続く本稿は、AWSの主要なネットワークサービス9種のうち、残る4種を簡潔に説明する。
AWS VPN
VPN(仮想プライベートネットワーク)サービス群の「AWS VPN」(AWS Virtual Private Network)は、「AWS Site-to-Site VPN」(AWSサイト間VPN)と「AWS Client VPN」という2種類のVPNサービスで構成される。
1つ目のAWSサイト間VPNは、ユーザー企業のオンプレミスデータセンターとAWSのデータセンターの間で、暗号化した安全な接続を実現する。2つ目のAWS Client VPNは、エンドユーザーがAWSやオンプレミスのデータセンターで運用するシステムにリモートアクセスするためのVPNサービスだ。
AWS Transit Gateway
「AWS Transit Gateway」は、AWS内の論理的な隔離ネットワーク「Amazon Virtual Private Cloud」(Amazon VPC)と、オンプレミスのネットワークを接続するハブとなるサービスだ。AWSとオンプレミスのインフラを併用する「ハイブリッドクラウド」を実現する際に役立つ。
ネットワーク全体を可視化するツール「AWS Transit Gateway network manager」を提供する。AWSの異なるリージョン(地域データセンター群)間でリソースを共有できるリージョン間ピア接続も可能だ。
AWS Global Accelerator
「AWS Global Accelerator」は、世界中に分散するエンドユーザーに対して、ネットワーク接続を高速化したい企業向けに構築されている。AWS Global Acceleratorが提供する静的IPアドレスは、リージョン内のインスタンスやロードバランサーといったエンドポイントに関連付けられる。AWS Global Acceleratorは、エンドユーザーの地理的な位置や開発者が設定したルーティングポリシーに基づいて、最も効率的な経路でエンドポイントにデータを転送する。
AWS PrivateLink
「AWS PrivateLink」はAmazon VPC内のインスタンス(仮想サーバ)と、他のAWSリソースやオンプレミスで稼働するワークロード(アプリケーション)との間の安全なプライベート接続を提供する。これらの間でやりとりするデータがインターネットで公開されることを防ぐ。
中編で紹介した「AWS Direct Connect」との組み合わせで、オンプレミスのインフラで稼働させている社内ワークロード(アプリケーション)との安全な接続を実現する。インターネットへのデータの公開を防ぐことで、総当たり攻撃や分散型サービス拒否(DDoS)攻撃といったセキュリティ脅威の影響を軽減できる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[ポールトゥウィン株式会社] 開発スピードと品質を両立、DONUTSが実践する「ハイブリッドなQA体制」の構築術 -
製品レビュー
[ポールトゥウィン株式会社] 開発スピードと品質は両立できる? DONUTSの「ジョブカン」に学ぶQA戦略 -
市場調査・トレンド
[レッドハット株式会社] 「プラットフォームエンジニアリング」調査レポート:利点・課題・未来像を詳説 -
市場調査・トレンド
[レッドハット株式会社] 生成AI活用のためのテクノロジー基盤、構築に際しての7つの検討事項とは? -
製品資料
[レッドハット株式会社] ビジネスの現場へのAI導入と活用、何から始めてどのように進めるべきか?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
2
「RAGの利用」に関するアンケート
-
3
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
-
4
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
5
一度は失敗、ある古着販売業者がたどり着いた「データ駆動型経営」の全て
-
6
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
7
BI導入の成否はプロジェクト企画段階で決まる!【第3回】
-
8
忙しいけど成果ゼロ 情シスの「静かな崩壊」を防げ
-
9
業務用プリンターの老舗が挑むAI活用に向けた開発基盤変革を伴走支援
-
10
IT人材の42%が転職予備軍 辞めさせない組織の4つの共通
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
2
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
3
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
4
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
5
5分で分かる Microsoft 365のデータ損失に備えるためのバックアップの仕組み
-
6
AI活用を停滞させる「2:6:2の壁」を乗り越えるためのポイントとは?
-
7
ソフトウェア開発の属人化と手戻りをどう防ぐ? 速さと品質を両立させる方法
-
8
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
9
複雑な組織構造で一度は頓挫した電子化、東京女子医科大はどう全学展開したか
-
10
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー