AWSの9大ネットワークサービス【中編】
いまさら聞けないAWSの「Amazon Route 53」「Amazon CloudFront」「AWS Direct Connect」の基礎
目的に応じた複数のネットワークサービスをそろえるAWS。その中から「Amazon Route 53」「Amazon CloudFront」「AWS Direct Connect」の3種のネットワークサービスを説明する。
Amazon Web Services(AWS)は接続の安定性や安全性、速度などを高めるために、複数のネットワークサービスを提供している。前編「いまさら聞けないAWSの『Amazon Virtual Private Cloud』『Elastic Load Balancing』の基礎」に続き、AWSが提供する主要なネットワークサービスを説明する。
Amazon Route 53
「Amazon Route 53」は、ドメイン名とIPアドレスの変換を担うDNS(ドメインネームシステム)サービスだ。Amazon Route 53によって、エンドユーザーはAWSのデータセンター内外に安全にアクセスできる。
IPv6に準拠するAmazon Route 53は、さまざまな種類のルーティングが可能だ。使用可能なルーティングの方式として、
- リクエスト元の地理的な場所に基づいてリクエストを転送する「Geo DNS」
- 転送先ごとにリクエスト量を決めておく「Weighted Round Robin」(WRR:重み付けラウンドロビン)
- レイテンシ(遅延)が最小のリージョン(地域データセンター群)にルーティングする「Latency Based Routing」(LBR:レイテンシベースルーティング)
などがある。その他、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を使ってDNSルーティング方法を定義する「Traffic Flow」(トラフィックフロー)機能を搭載。ワークロードの稼働状態に応じたルーティングを実現する「DNS Failover」(DNSフェイルオーバー)機能も備える。
Amazon CloudFront
CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)サービスの「Amazon CloudFront」は、HTMLファイルや画像ファイルなどのコンテンツを低レイテンシかつ高速にエンドユーザーに配信するために役立つ。Amazon CloudFrontは、エンドユーザーに最も近いAWSのデータセンター(エッジロケーション)を介してコンテンツを配信することで、低レイテンシの配信を実現する。
AWS Direct Connect
「AWS Direct Connect」は、ユーザー企業のオンプレミスデータセンターとAWSのデータセンターの間で、パブリックネットワークを使用しないプライベート接続を可能にする。イーサネットケーブルを介して、ユーザー企業拠点の社内ワークロード(アプリケーション)とAWSサービスを接続する。プライベート接続を必要とする厳格なコンプライアンス(法令順守)要件がある場合に特に役立つ。
ユーザー企業はAWS Direct Connectの接続手段を「Dedicated Connections」(専用接続)、「Hosted Connections」(ホスト型接続)、「Hosted Virtual Interfaces」(Hosted VIF:ホスト型VIF)の3種類から選べる。専用接続はイーサネットケーブルを使用して、AWSのデータセンターと各ユーザー企業の拠点を接する。ホスト型接続ではAWSのパートナーがユーザー企業の代わりにイーサネット接続をプロビジョニング(配備)する。ホスト型接続の場合、ユーザー企業のIT部門はAWS Direct Connectを扱うAWSパートナーを選択する必要がある。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[ポールトゥウィン株式会社] 開発スピードと品質を両立、DONUTSが実践する「ハイブリッドなQA体制」の構築術 -
製品レビュー
[ポールトゥウィン株式会社] 開発スピードと品質は両立できる? DONUTSの「ジョブカン」に学ぶQA戦略 -
市場調査・トレンド
[レッドハット株式会社] 「プラットフォームエンジニアリング」調査レポート:利点・課題・未来像を詳説 -
市場調査・トレンド
[レッドハット株式会社] 生成AI活用のためのテクノロジー基盤、構築に際しての7つの検討事項とは? -
製品資料
[レッドハット株式会社] ビジネスの現場へのAI導入と活用、何から始めてどのように進めるべきか?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
2
「AI活用を前提とした業務PCへの移行」に関するアンケート
-
3
「RAGの利用」に関するアンケート
-
4
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
5
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
-
6
Nutanix+Everpure構成の実力は? 既存資産を生かす「脱VMware」の検証
-
7
脱VMwareか、継続か? 仮想化ソフト主要6製品の料金とライセンスを徹底比較
-
8
BI導入の成否はプロジェクト企画段階で決まる!【第3回】
-
9
67%が「手動起動」に依存? AI活用を阻む“自律運営の壁”
-
10
狙われるAIをどう守るか 早稲田大学 森教授と語るセキュリティガイドライン
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
2
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
3
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
4
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
5
5分で分かる Microsoft 365のデータ損失に備えるためのバックアップの仕組み
-
6
AI活用を停滞させる「2:6:2の壁」を乗り越えるためのポイントとは?
-
7
ソフトウェア開発の属人化と手戻りをどう防ぐ? 速さと品質を両立させる方法
-
8
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
9
複雑な組織構造で一度は頓挫した電子化、東京女子医科大はどう全学展開したか
-
10
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー