「脱クラウド」検討のポイント【前編】
企業はなぜ「脱クラウド」したくなるのか Gartnerに聞く
クラウドサービスで稼働させているワークロードをオンプレミスのインフラに移行させる「脱クラウド」を検討する企業がある。こうした動きはなぜ起こっているのか。脱クラウドの現状を説明する。
サーバやCPU、ストレージなどのコンピューティングリソースを使用したい分だけ利用料金を支払って調達する「ユーティリティーコンピューティング」の考え方は、インターネットの登場以来ずっと存在する。クラウドサービスが登場したことで、ユーティリティーコンピューティングがより身近な存在となった。今やあらゆる規模の企業が、クラウドベンダーの世界規模の巨大インフラを活用して、それまでのデータセンターにまつわる設備投資を最小限に抑えている。
ただしクラウドサービスは完璧ではない。
脱クラウドがしたくなる“あの理由”
併せて読みたいお薦め記事
「脱クラウド」を引き起こす要因とは
「脱クラウド」の動きは国内でも
ユーティリティーコンピューティングの導入を成功させることは簡単ではないし、自社の全てのワークロード(アプリケーション)をクラウドサービスに移行できるわけでもない。クラウドサービスへのワークロードの移行が期待外れに終わった場合、オンプレミスのインフラにワークロードを戻す「脱クラウド」という面倒な作業が発生する恐れがある。
「ワークロードやプロジェクトが望ましい結果を得られていないなら、インフラを変えるのは意味がある」。調査会社Gartnerでディスティングイッシュトバイスプレジデントアナリストを務めるデイビッド・ミッチェル・スミス氏はこう語る。
脱クラウドはIT戦略全体の問題ではなく、ワークロードごとの判断が必要になる点に注意が必要だとスミス氏は注意を促す。「あるワークロードにとっては脱クラウドが現実的だとしても、そうではないワークロードもある」(同氏)
スミス氏によると、企業がクラウドサービスからオンプレミスのインフラにワークロードを戻す一般的な理由は、ベンダーへの不満だ。開発用やテスト用など永続的に保持する必要がないワークロードのために、クラウドサービスのリソースを大量に利用することもユーザー企業が望まないことだという。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
3
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
4
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
5
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
6
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
7
エンジニアが選考を辞退する本当の理由 7割が隠す“面接の違和感”とは
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
10
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー