「脱クラウド」戦略の基本【後編】

「脱クラウド」の注意点は? 「脱IaaS」「脱PaaS」「脱SaaS」の違いは?

脱クラウドに踏み切る際、使用をやめるクラウドサービスが「IaaS」なのか、「PaaS」なのか、「SaaS」なのかによって注意すべき点が異なる。どのような違いがあるのか。

 仮想マシンやコンテナなどをクラウドサービスとして利用する「IaaS」(Infrastructure as a Service)の場合「脱クラウドは比較的簡単だ」と、調査会社Gartnerでバイスプレジデントを務めるイライアス・クナサー氏は述べる。例えば下記のような「Amazon Web Services」(AWS)のIaaSを利用している場合だ。

  • 仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)
  • コンテナ管理サービス「Amazon Elastic Container Service」(Amazon ECS)
  • オブジェクトストレージ「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)

 一方で「PaaS」(Platform as a Service)を使用してアプリケーションを構築・運用している場合、脱クラウドに向けた出口戦略はより複雑になる。AWSのPaaSとしては、イベント駆動型コード実行サービス「AWS Lambda」やWebアプリケーション実行・管理サービス「AWS Elastic Beanstalk」などがある。こうしたPaaSを使ったアプリケーションをオンプレミスのインフラに移行させるには、リファクタリング(プログラムの内部構造を変更すること)が必要になるケースが少なくない。

 PaaSを使用するアプリケーションの脱クラウドを実行する際は、オンプレミスのインフラ向けに同様の機能を提供する製品や、他のクラウドサービスに乗り換えることを検討する必要がある。クナサー氏は「これにどの程度の労力がかかるのかを評価しなければならない」と語る。一般的には追加的な開発作業も必要になる。

脱IaaSや脱PaaSとは異なる「脱SaaS」ならではの注意点

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George Lawton
George Lawton

ロンドンに拠点を置くフリーランスのジャーナリスト。テクノロジーやビジネス分野を中心に30年以上の執筆経験を持つ。DevOps、人工知能(AI)技術、感情知性(Emotional Intelligence)、変革的リーダーシップ理論などの分野に関心を持つ。

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