セキュリティ対策に役立つコンピュータ言語5選【後編】
「シェルスクリプト」「SQL」をセキュリティ担当者が学ぶ意味と学習方法
セキュリティ担当者がコーディングを学ぶことは業務にさまざまなメリットをもたらす。本稿は「シェルスクリプト」「SQL」を学ぶ利点と学習方法を説明する。
セキュリティ担当者の業務に役立つコンピュータ言語として、以下に列挙した5種類がある。前編「『Python』をセキュリティ担当者が学ぶ意味は? どう学ぶべきか?」は「Python」、中編「『HTML』『JavaScript』をセキュリティ担当者が学ぶべき納得の理由」は「JavaScript」「HTML」を取り上げた。後編は「シェルスクリプト」「SQL」を紹介する。
- Python(前編で紹介)
- HTML(中編で紹介)
- JavaScript(中編で紹介)
- シェルスクリプト
- SQL
4.シェルスクリプト
学習が必要な理由
シェルスクリプトは、OSの基本的なユーザーインタフェースである「シェル」で動作するスクリプト言語(簡易的なプログラミング言語)だ。シェルスクリプトによって書かれたソースコードのこともシェルスクリプトと呼ぶ。シェルスクリプトは定型作業の自動化に役立つ。業務アプリケーション用アカウントの一括作成やアクセス承認の効率化、システム設定の保護の自動化にシェルスクリプトが利用できる。
学習方法
セキュリティ担当者がシェルスクリプトを学習するには、まず使用OSの標準シェルに慣れておくとよい。標準シェルの例として「Linux」「macOS」用には「Bash」が、「Windows」には「PowerShell」がある。次にシェルスクリプトのチュートリアルで、サンプルコード(ソースコード例)を手本に基本的なシェルスクリプトを書いてみよう。
5.SQL
学習が必要な理由
SQLはリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)でデータの参照や検索、加工をするためのクエリ言語(問い合わせ言語)だ。データベースの管理者や開発者、エンドユーザーはSQLを使用してクエリ(クエリ言語のソースコード)を記述し、データベースが保持するデータの取得や追加、変更、削除を実行する。他方で攻撃者も機密情報の窃取やデータベースの破壊など、さまざまな攻撃にSQLを使用する。正規のSQLクエリに悪意ある操作を挿入可能にする「SQLインジェクション」など、Webアプリケーションに潜むデータベース関連の脆弱(ぜいじゃく)性を狙う攻撃を理解して防ぐには、SQLの基礎知識が必要だ。
学習方法
幸い、SQLの学習は難しくない。業務で使用しているデータベースを見ることができるなら、それが良い教材になる。「LinkedIn Learning」などのオンライン学習サイトや、DataCampなどの学習コンテンツベンダーのWebサイトなど、チュートリアルを公開しているWebサイトでも実践的な学習ができる。
なかなか第一歩を踏み出せない人も、本連載が紹介した5つのコンピュータ言語からまず1つ選んで始めてみよう。そうすればセキュリティ担当者にとって、コンピュータ言語でソースコードを書くコーディングのスキルがいかに役に立つかを実感できるはずだ。コーディングの楽しさも分かるだろう。
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