リモート新人研修を成功に導く7個のヒント【第3回】
「リモート新人研修」を楽しく、短く、シンプルにする方法とは?
テレワーク前提の新人研修である「リモート新人研修」を成功させるために、人事部門がやらなければならないこととは何か。幾つかのポイントを紹介する。
第2回「『リモート新人研修』はなぜ難しいのか? コロナ禍が生んだ新たな課題」は、テレワークを前提とした新人研修「リモート新人研修」を成功に導く7個のヒントのうち、「事務手続きは入社前にできる限り終わらせてしまう」など2個のヒントを紹介した。第3回は残るヒントのうち3個を紹介する。
ヒント3.研修内容を短く、楽しく、シンプルにする
リモート新人研修において、全体的なアプローチの指針となるのは「短い」「楽しい」「シンプル」という3つだ。それぞれを実現するためには、新人研修の1つのセッションで扱う内容の全体量を減らすか、明確な目的を持った小さなセッションに分けることが重要だと、調査会社GartnerでHR(人事)プラクティス部門のバイスプレジデントを務めるローレン・スミス氏は話す。
「通常の新人研修プロセスよりリモート新人研修を長くする必要はない」と、オールフラッシュストレージアレイベンダーPure StorageでCPO(最高人事責任者)を務めるヨハンナ・ジャックマン氏は語る。むしろ新入社員の入社前後に、配属先のチームのマネジャーに必要なリソースを与え、マネジャーが変化に順応したり、テレワーク下でチームを率いたりするのをサポートすることが重要だという。
ヒント4.研修情報をシステムに集約する
企業はリモート新人研修の情報を集約するシステム(以下、統合情報管理システム)を構築することで、研修完了のハードルを下げることができる。業務で使うシステムへのログイン情報など、新人研修計画に関連する情報を統合情報管理システムに集約して「新入社員が簡単に情報を見つけられるようにする必要がある」と、ソフトウェア開発を手掛けるScienceSoft USAで人事部門のディレクターを務めるウラジミール・ステプロ氏は話す。企業が統合情報管理システムを用意すれば、従業員は企業のポリシーや業務ガイドライン、業務にまつわるFAQ(よくある質問とその答え)を簡単に参照できるようになる。
ヒント5.電子署名の利用を検討する
電子署名は、リモート新人研修のみならず従来型の新人研修の効率も上げる。長時間のITツール活用による疲労を軽減する方法として、リモート新人研修では特に重要になる。新入社員が同じ情報を繰り返し入力したり、多数のフォームに入力したりする必要をなくすために、フォームの自動入力やRPA(Robotic Process Automation)などの技術の導入も検討する。
米カリフォルニア州サンディエゴの法律事務所Slate Law Groupの共同創設者ケリー・デュフォード・ウィリアムス氏は「電子署名は同意書や従業員用ハンドブック、権利放棄書、新規雇用契約書の承認と署名のプロセスを容易にする」と述べる。電子署名を実現するITツールには、電子署名ベンダーDocuSignの同名サービスやAdobeの「Adobe Sign」などがある。
第4回は、残る2個のヒントを紹介する。
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