TechTarget発 世界のITニュース
SonicWallのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 侵入の手口は?
SonicWallのメールセキュリティ製品「Email Security」のゼロデイ脆弱性が悪用された。攻撃者はどのように攻撃を仕掛けたのか。詳細を追った。
セキュリティベンダーSonicWallのメールセキュリティ製品「Email Security」の3つの「ゼロデイ脆弱(ぜいじゃく)性」(注)が攻撃に悪用されたことが明らかになった。同社はユーザー企業に対し、ソフトウェアを修正プログラムが適用されたバージョンにすぐに更新するよう呼び掛けている。
※注:ゼロデイ脆弱性は、ベンダーからセキュリティ更新プログラムが提供される前の脆弱性。
SonicWallは2021年4月20日(現地時間)、Email Securityのゼロデイ脆弱性とそれを悪用した攻撃に関する情報を公開した。
3つの脆弱性を同時に悪用
悪用されたゼロデイ脆弱性の対象になるのは、Email Securityのバージョン10.0.1~10.0.4と、同製品のクラウド版である「Hosted Email Security」のバージョン10.0.1~10.0.4。下記3つのゼロデイ脆弱性が悪用された。
- CVE-2021-20021
- 許可されていない第三者が管理アカウントを作成できる脆弱性
- CVE-2021-20022
- 認証後に任意のファイルアップロードに悪用される可能性のある脆弱性
- CVE-2021-20023
- 認証後に任意のファイル取得に悪用される可能性のある脆弱性
SonicWallは、2021年4月にこれら3つの脆弱性を解消したEmail Securityの新バージョンを公開し、Hosted Email Securityにも修正プログラムを適用した。
ネットワークセキュリティベンダーのFireEyeは2021年3月にこれらのゼロデイ脆弱性を悪用した攻撃を検知し、SonicWallに通知。その後、FireEyeは2021年4月20日付の公式ブログの記事で詳細を公開した。このブログ記事によると、攻撃者は3つのゼロデイ脆弱性を同時に悪用し、攻撃対象のネットワークに侵入した後、広範囲にわたって侵害を拡大させる可能性がある。実際、FireEyeは侵害が拡大した攻撃を1件確認した。
FireEyeが確認した攻撃において、3つの脆弱性はEmail Securityの管理者権限によるアクセスとコード実行をするために同時に悪用された。攻撃者はSonicWallの製品やサービスに関して深い知識を持っており、ネットワークへの侵入口となる「バックドア」を仕込んだ後、ファイルやメールにアクセスしたり、攻撃対象のネットワーク内を移動したりしたという。
この攻撃を調査したのは、FireEyeのセキュリティ専門家部隊であるMandiantだ。Mandiantのセキュリティアナリストは、攻撃者がEmail Securityのゼロデイ脆弱性を悪用してネットワークに侵入した後、その証拠を消去するための活動をしていたことも特定した。Mandiantはこの攻撃を「UNC2682」と名付け、継続的に追跡することによって攻撃のさらなる拡大を防いだという。ただし攻撃の目的については特定できていない。
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[NTTPCコミュニケーションズ株式会社] 「回線速度不足」だけが原因ではない? Web会議の遅延を解決する方法とは -
製品資料
[東京エレクトロン デバイス株式会社] 工場の可用性向上に重要な「7つの領域」と対策 OTセキュリティ強化の基礎知識 -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 問い合わせ対応で本来の業務が進まない、総務や情シスの負担をどう減らす? -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法 -
技術文書・技術解説
[アトラシアン株式会社] IT運用や従業員サポートは生成AIでどう変わる? 使い方や導入の流れは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
全社標準Copilotに絶望? MS Copilotで問い合わせ6割減できた企業は何が違った
-
2
生成AIで開発工数を圧縮 「工数150分の1」を叩き出した実例
-
3
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
4
高額GPUが遊んでいるのはなぜ? AIインフラを襲う根深い「データ待ち」問題
-
5
「AI活用を前提とした業務PCへの移行」に関するアンケート
-
6
無課金から要課金まで AIの基本や応用がマスターできる“学習コース”9選
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
1日200件の電話対応から解放 ベルクが電話代行ではなくIVRを選んだ3つの理由
-
9
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
10
OpenAIが叫ぶ法規制の裏で 情シスが今すぐ固めるべきAI防衛策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
「スクラム」と「カンバン」の違いとは? アジャイル型開発手法を徹底比較
-
8
AI時代に成功するための「ナレッジマネジメント」ベストプラクティス
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー