パッチ未公開の脆弱性に関する脅威
「ゼロデイ脆弱性」と「ゼロデイエクスプロイト」の違いとは?
セキュリティ分野に「ゼロデイ脆弱性」と「ゼロデイエクスプロイト」という2つの専門用語がある。一見すると同じような単語だが、両者の違いは何か。
よく似た2つのセキュリティ用語「ゼロデイ脆弱性」と「ゼロデイエクスプロイト」の違いは何か、これらへの対策が、なぜ優先すべきセキュリティ課題なのかを見ていこう。
「ゼロデイ」の意味
「ゼロデイ」とは、脆弱(ぜいじゃく)性が見つかってから修正パッチが提供されるまでの期間を指す。
企業のIT環境に潜む脆弱性を攻撃者が悪用すると、深刻な事態になりかねない。ファームウェア、ハードウェア、OS、ソフトウェアに問題が見つかったら、ベンダーはパッチを公開する必要がある。ユーザー企業がパッチを適用すれば、問題は解消され、脅威とはならない。
ベンダーが脆弱性を発見しなかったらどうなるのか。あるいは脆弱性を発見しても、きちんとタイムリーに修正しなかったら、どうなるのか。この場合、ゼロデイを招く恐れがある。パッチが提供されていない脆弱性が存在し、その存在を攻撃者が知っている状況だ。このことからパッチの開発と公開においては、スピードが極めて重要になる。
ゼロデイ脆弱性とゼロデイエクスプロイトの違い
この状況に関連する2つの用語が、ゼロデイ脆弱性とゼロデイエクスプロイトだ。いずれも「ゼロデイ」で始まるが、意味は全く違う。
1つ目のゼロデイ脆弱性は、ベンダーがまだパッチを公開していない、ソフトウェアの脆弱性を指す。2つ目のゼロデイエクスプロイトは、攻撃者がゼロデイ脆弱性を利用して作成する、マルウェアなどのソフトウェアを指す。
ゼロデイエクスプロイトによる攻撃は、そのゼロデイエクスプロイト自体が広く知られておらず、かつ、対象の脆弱性に関するパッチが公開されるまでの間は、成功してしまうことが少なくない。他の脆弱性対策によってゼロデイエクスプロイトを首尾よく検知し、ブロックできるようになるまでの間も同様だ。
ゼロデイ脆弱性とゼロデイエクスプロイトへの対策
ゼロデイ脆弱性およびゼロデイエクスプロイトへの対策は、企業にとって優先度の高い課題だ。ゼロデイエクスプロイトによる攻撃は、脆弱性へのパッチがまだ提供されていない無防備なソフトウェアを標的にする。このため、最高情報セキュリティ責任者(CISO)は、ゼロデイ脆弱性に関する情報が発表されたら、セキュリティチームに周知し、ゼロデイエクスプロイトが組織にもたらすリスクの軽減に取り組まなければならない。
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