改めて考えるRPA導入【前編】

RPAが適しているもの/適していないもの

RPAが有用であることは言うまでもない。だが、当然ながら適していない用途に適用しようとすれば、失敗したり投資が無駄になったりする。

 2020年4月、コロナ禍のためにシンガポールは1日に1000回以上のPCR検査を実施する必要性に直面した。当時は患者の登録と検査記録の作成を手作業で行わなければならなかった。そこでシンガポールのNational University Health System(NUHS)は医療従事者の管理負担を軽減しようと考えた。

 NUHSが考えたのはRPA(ロボティックプロセスオートメーション)による患者登録と検査記録作成の自動化だった。NUHSのRPAはわずか6日間で稼働を開始し、患者の登録時間を2分からたった30秒に短縮した。その後2カ月間で7万2000件登録し、約282人日を削減した。

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