見過ごされがちな「RPA導入の鍵」(前編)

事業部門を悩ませるRPAの導入障壁

事業部門がRPA(ロボティックプロセスオートメーション)による業務の自動化を企図したとき、ある壁が立ちはだかる。RPA推進の障壁とは何か。それを取り除くにはどうしたらいいのか。

 BASF(総合化学メーカー)でグローバル金融シェアードサービス部門のシニアバイスプレジデントを務めるダニエル・ドーンブッシュ氏は、登壇したカンファレンスで聴衆の爆笑を誘った。同氏のチームが取り組んでいるRPA(ロボティックプロセスオートメーション)による効率化とIT部門の関係についての質問に答えたときだった。

 同氏は控えめに答えた。「IT部門も同僚だ。サーバは必要だ。そしてIT部門を介さないとサーバは使えない」

 RPAメーカーのUiPathが英ロンドンで開催したカンファレンス(2018年10月)で、ドーンブッシュ氏はIT部門に感じるいら立ちについて触れた。同氏によれば、社内サーバに「UiPath」をインストールすることを要請すると、IT部門は「このRPAインフラは別のアクティビティーをホストするために使いたい」と答えたという。同氏のRPAチームはビジネスプロセスの専門家との距離を保つため、独自に技術を管理することにした。

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