2019年07月10日 08時00分 公開
特集/連載

AI+RPA=AIRPA?AI+RPA+ローコード開発製品によるタスク自動化環境

ローコードソフトウェア企業のAppianがGoogleのAIサービスや各社のRPA製品とAppian製品を融合させる試みを続けている。これにより、ローコードでAIとRPAを利用したアプリケーションが実現する。

[Adrian Bridgwater,Computer Weekly]

 人工知能(AI)とロボティックプロセスオートメーション(RPA)を組み合わせた正式な略語はない。もしあるとしたら、やはりAIRPAになるだろう。最先端の分野で地位を確立しようとしている多くの技術ベンダーは、この2つの主要技術の融合(少なくとも、これらを組み合わせて開発した製品)を、ロードマップの最優先事項にしているようだ。

 ローコードソフトウェア製品を開発するAppianも、恐らくこの意見に同意するだろう。

 同社は毎年、開発者やユーザー向けのイベントを開催している。このイベントでAIとRPAの両機能を提供する新機能を備えた製品を紹介し、AIとRPAの応用ポイントについて説明した。とはいえ、その説明で重点が置かれていたのはローコードがもたらす効率だった。

AIに注目

 Appianは、自社のAIツールを「Appian AI」と呼ぶことにした。これは、恐らく機械学習の多用によるデータの開示が想起されないという点では、十分論理的な選択だと言える。

 Appian AIは「Google Cloud Platform」のAIサービスをAppianのローコード製品で構築するアプリケーションに追加する。現時点のオプションはGoogleだけだが、Google以外のAIサービスも視野に入れることを示唆している。

 GoogleのAIサービスで利用できる例としては、画像認識や感情分析などのアプリケーション機能がある。こうした機能の多くは「人間のワークフロー」に利用して、運用の最適化やコストの削減につなげることができる。ただしこうしたアプリケーションの構築は往々にして複雑になり、コストも高くなる。

 Appianでソフトウェア開発部門のバイスプレジデントを務めるメダハ・ガラル氏は次のように語る。「新しいAI機能を利用するエンタープライズアプリケーションを構築するプログラマーにとっては、この製品は効率の点で大きなメリットがある」

 「Appianは、顧客やユーザーとGoogleのAIサービスを結び付ける。Appian AIの無料枠のコスト全体をAppianが補助するため、顧客は自身のビジネスの問題にどのサービスを利用するかを考えるだけだ」(ガラル氏)

 これは、Appianの「接続型システム」というビジョンとアーキテクチャの全てを表している。同社の目標は、同社のローコード製品をオーケストレーションツールにすることだ。つまり、コーディング不要のプラグインで統合されるサードパーティー製アプリケーションやサービスのエコシステムの中心になる。

 Appian AIのサービスに含まれるのはGoogleの「Translate API」(言語検出と翻訳のサービスなど)、「Cloud Vision API」(ラベル検出、OCRなど)、「Cloud Natural Language API」(エンティティー認識、感情分析、構文解析、コンテンツ分類サービスなど)、Appianによる「Google Cloud Console」の管理機能などがある。

RPAの観点

 AIからRPAに目を移してみよう。




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