2019年05月20日 08時00分 公開
特集/連載

IT部門主導のRPA導入を成功させる不可欠な要素RPA導入成功事例

英国の水道会社がIT部門主導のRPA導入を成功させつつある。RPAからメリットを引き出すため、RPAチームを率いるリーダーが重視する不可欠な要素とは何か。

[Karl Flinders,Computer Weekly]

 イングランド北西部でサービスを提供する水道会社United Utilitiesがロボティックプロセスオートメーション(RPA)の導入を開始して1年になる。同社は専門チームを立ち上げて、事業全体からRPAの応用分野を選定するのを支援している。

 同社は2017年11月、Blue Prismのソフトウェアを選定してRPAへの取り組みに着手した。同社は現在までに20件のプロセスをRPAで自動化し、さらに12件のプロセスを現在開発中だ。

 United Utilitiesのロボット部門であるデジタルオートメーションチームのトップを務めるジェネビーブ・ウォレス・ディーン氏によると、これは氷山の一角にすぎないという。同氏はRPAを確立する役割を担い、同チームの設立へと歩みを進めた。同氏が率いる10人編成のチームは、RPAと応用分野の考案に重点的に取り組んでいる。

 同氏が率いるチームの業務はDevOpsチームに似ており、RPAや人材のトレーニングを含むRPAインフラの構築と、RPAが有効な分野の定義に時間を費やしている。

時間を節約し精度を高めるロボット

 同社は2018年1月、Blue PrismのRPA製品を使って最初のプロセス自動化を完了した。エンジニアが訪問する予定の顧客にテキストメッセージを送信するプロセスだった。「ロボットが当社のアプリケーションに入り込み、担当者を確認し、テキストメッセージを送信する」とウォレス・ディーン氏は話す。

 送信するテキストメッセージは1日当たり約200通。このプロセスを8人の従業員が手作業で行っていた。今では、1台のロボットがこのプロセスを1日当たり30分で完了する。同社はこのプロジェクトだけで年間推定2000時間を節約した。

 「時間短縮は評価しやすいが、他にも精度の向上やログの記録といったメリットがある。つまりテキストメッセージを送信したこと、送信日時、送信相手が確実に分かる」とウォレス・ディーン氏は話す。

 「メリットは時間短縮にとどまらない」




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