セキュリティの概念を変えるDSbD【後編】

「ハードウェアによるコードとデータの細分化」がセキュリティを激変させる理由

コードも画像もキーストロークも全て、ハードウェアレベルで別のサンドボックスに分離することで、悪意のあるコードを封じ込める――それを実現する「区画化」実現の道のりとは。

 前編(セキュリティが根本から変わる「脆弱性があっても悪用させない」技術)では、ソフトウェアに起因する脆弱(ぜいじゃく)性を排除するための技術であるメモリの安全性を紹介した。後編では「区画化」による各種コードとデータの細分化技術と、それらを実現するためのロードマップを解説する。

区画化

 CHERIの研究者はメモリの安全性に加えて、ソフトウェアがコード、ライブラリ、データを細分化した区画に配置するメカニズムも提案している。区画はプログラムのさまざまな部分を分離する。このメカニズムもハードウェアによって特権の階層が制約される。ソフトウェアが同じコードの一部であっても、悪意を持ってコンピュータに侵入したものであっても、ソフトウェアの他部分のアクセス権を得るのを阻止できる。

 今日のソフトウェアサンドボックスはその使い方が「大まか」であるのに対し、CHERIの区画はきめ細かいメカニズムを提供する。例えば、Webブラウザの画像、コード、全添付ファイル、パスワード入力時のキーストロークを全て独自のサンドボックスに分離できる。これは、現時点のハードウェアでは不可能だ。

新しいプロセッサの開発

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