NISQ時代の量子コンピューティング【後編】

量子コンピュータの常温稼働と量産可能性が一歩前進

量子コンピュータ実用化を阻む課題は多い。絶対零度付近まで冷却する必要がなくなれば可能性が大きく広がる。大量の量子ビットの実装には量産性も欠かせない。その分野の研究動向を紹介する。

 英サセックス大学のスピンアウト企業Universal Quantumが主導するコンソーシアムの目標は100万量子ビットシステムの実現だ。

 現在の量子コンピューティングシステムの多くは超低温に依存する。超電導量子ビットを構築するには、コンポーネントを絶対零度近くまで冷却する必要がある。回路は超冷却状態でのみ量子効果を発揮する。そうでない場合は通常の電子回路として動作する。

 重要なのは、イオントラップ型量子コンピュータの原理に基づく同社の量子技術が、ほぼ常温で動作することだ。

「常温量子コンピュータ」が可能な理由

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Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

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