ビジネスユーザー向けのユニファイドコミュニケーション(UC)システムは、Web会議機能を備えていることがある。Web会議市場にはさまざまなベンダーが参入している。Web会議ツールにはオンプレミスのソフトウェアの他、クラウドサービスもある。一般的なオフィス向けのアプリケーションだけではなく、遠隔医療やカスタマーサービス、オンライン教育のためのアプリケーションに、Web会議機能が組み込まれていることもある。
クラウドサービス形式のWeb会議ツールを利用することで、Web会議のための初期投資を抑えられる。Web会議ツールの間では、人工知能(AI)技術を利用して、音声や映像を補正する機能を搭載する動きが広がりつつある。
Web会議の構成要素
Web会議を始めるには、次のような設備が必要だ。
- データ転送用のネットワーク(有線LANまたは無線LAN、モバイルネットワークなど)
- 映像を入力するビデオカメラまたはWebカメラ
- 音声入力のためのマイク
- 映像を出力できるPCやディスプレイ、テレビ、プロジェクター
- 音声出力に使用できるヘッドフォンやノートPCのスピーカー、外付けスピーカー
主なWeb会議ツール
主なWeb会議ツールには、Zoom Video Communicationsの「Zoom」やMicrosoftの「Microsoft Teams」、Cisco Systemsの「Webex」、Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Chime」などがある。Meta Platformsは、同社のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)「Facebook」をベースにした企業内SNS「Workplace from Meta」に、Web会議を可能にする「Workplaceルーム」を実装した。