メジャーリーグが球団運営から観戦まで「Zoom」を使いまくる理由MLBとZoomのパートナーシップ【後編】

米プロ野球のMLBは、Zoom Video Communicationsの製品群を、球団運営から試合配信まで幅広い場面のコミュニケーションに採用している。どのように活用しているのか。

2023年04月21日 05時00分 公開
[Joe O’HalloranTechTarget]

 米プロ野球のMLB(メジャーリーグ機構)はZoom Video Communicationsとパートナーシップを締結し、公式のユニファイドコミュニケーションツールにZoom Video Communicationsの製品群を採用した。これにより試合や放送、オフィスでのコミュニケーションなど、さまざまな面が大きく変化する。

MLBのあれもこれもZoomになる?

 例えばMLBは、ドラフト会議をはじめとする重大イベントでのコミュニケーションや配信に、Zoom Video Communicationsの製品群を活用する方針を示している。Zoom Video Communicationsの技術によって、2023年のMLBドラフト初日におけるコミュニケーションを効率化し、機密情報を安全に配信することを目指すという。

 MLB内での連携を強化するため、リーグ全体でZoom Video Communications製品群の導入が進むとみられる。MLBの複数の球団や放送局は既にZoom Video Communicationsの製品群を導入しており、同僚や顧客との連絡にWeb会議ツール「Zoom」や音声クラウドサービス「Zoom Phone」を活用している。中編「メジャーリーグ“Zoom採用”で見えにくかった「あの場面」がこう変わる」で紹介したように、コンタクトセンターのクラウドサービス「Zoom Contact Center」は新しい観戦体験をファンに届けるために活躍している。

 「観戦体験を進化させ、リプレー検証の透明性と新しい閲覧方法を提供するに当たって、Zoom Video Communicationsのスピーディーな革新と、人と人のつながりをスムーズなものにすることへのこだわりが極めて重要な役割を果たす」。Zoom Video Communications最高マーケティング責任者のジャニーン・ペロシ氏はこう主張する。

 「MLBは毎シーズン、何千万人もの熱心なファンを集めている。MLBにZoom Video Communications製品群を活用してもらうことで、歴史あるブランドでも革新性を発揮し、新たな可能性を解き放てるということを、世界にしっかりと示すことができる」(ペロシ氏)

Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術

米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...