XenServer Tips
XenServerネットワークの構成と設定
XenServerのネットワークについて解説する。後半では、コマンドラインインタフェース(CLI)を使用して、設定情報などを確認する。特にトラブルシューティングの際に役立つと思われる。
XenServerネットワークの解説
まず、XenServer内部で使用されるネットワーク関連用語についてまとめたので、参考にしてほしい。
| XenServerでの ネットワーク関連用語 |
意味 |
|---|---|
| PIF | 実際のインタフェース(物理インタフェース) |
| VIF | 仮想マシンの仮想インタフェース |
| xenbr# | 仮想スイッチ。仮想スイッチが外部ネットワークのメンバーを結合している場合、このインタフェースには「xenbr」から始まる名前が付けられる |
| xapi# | 内部仮想スイッチ。仮想スイッチが内部ネットワークのメンバーを結合している場合、このインタフェースには「xapi」から始まる名前が付けられる |
| bond# | ボンディング(チーミング)された物理インタフェース |
次に、実際のネットワーク構成を例に、XenServer内部のネットワーク構成を確認しよう(図1)。
(注)XenServer 5.6 FP1より、XenServerの仮想スイッチは、デフォルトの「Linux Bridge」と「vSwitch」の2つを選択可能である。ちなみに、OpenFlow対応の仮想スイッチをvSwitch、そのコントローラーを「vSwitchコントローラー」と呼ぶ。詳細は「XenServer 5.6 FP1での分散仮想スイッチの使用方法」を参考にしてほしい。なお、次期バージョンのXenServer 6ではデフォルトのスイッチがvSwitchになる予定である(参考:ここまで分かった! XenServer 6.0の新機能)。
一般的には、ネットワークを役割ごとに複数の系統に分けて、各系統で2つのネットワークインタフェースをボンディング構成にするケースが多い。また、デスクトップ仮想化システムでは、さらに一系統(仮想マシンのプロビジョニング用のネットワーク)を追加する場合もある。下記に例を挙げる。
| ネットワーク系統 | 説明 |
|---|---|
| 管理ネットワーク | XenCenterからXenServerへの接続、XenMotion、XenServer HAのネットワークハートビートなどで使用される |
| ストレージネットワーク | 仮想ディスクへのアクセスなど |
| 仮想マシンのサービス | 仮想マシン中で起動しているOSが使用するネットワーク |
| 仮想マシンのプロビジョニング | デスクトップ仮想化システムなどで、マスターイメージを複数の仮想マシンにプロビジョニングする際に使用される |
XenServerネットワークの設定とコマンド
上記で説明したネットワーク構成がXenServer内部でどのような設定になっているか、設定情報などをCLIで確認する。併せて、トラブルシューティングに役立つコマンドを紹介する。Linux bridgeのみと書かれている場合は、そのコマンドがLinux bridgeにしか対応しないことを示し、vSwitchのみと書かれている場合は、vSwitchのみに対応することを示す。
(注)ここで使用するovsコマンドは、OSSのOpenFlowスイッチ「Open vSwitch」を制御するコマンドである。vSwitchはOpen vSwitchがベースのためovsコマンドを使用できるが、2011年8月時点では、XenServerのvSwitchを管理する場合、ovsコマンドの使用は正式にサポートされていないので自己責任で使用いただきたい。
仮想スイッチとそれらに接続しているインタフェースの表示
仮想スイッチが学習したMACアドレスの表示(Linux bridgeのみ)
ネットワークのコネクションやプロセス情報を確認
ネットワークインタフェースの情報の確認(例:TCP Offload機能がONになっているかの確認)
ネットワークインタフェースのドライバの確認
仮想スイッチ、ボンディング構成の確認(vSwitchのみ)
ボンディングメンバーの設定の確認(vSwitchのみ)
仮想スイッチで学習しているMACアドレスやVLANの確認(vSwitchのみ)
FlowTableの確認(vSwitchコントローラーで設定したACL)(vSwitchのみ)
(注)FlowTableとは、OpenFlow対応のスイッチで保持するフロー制御ルールが記載されているテーブルである。
FlowCacheの確認(vSwitchコントローラーで設定したACL)(vSwitchのみ)
vSwitchでの各コンポーネントのログレベルの確認とログの設定(vSwitchのみ)
以上、本稿では代表的なコマンドを紹介したが、他にもさまざまなコマンドがある。詳細は、下記のホワイトペーパーや『Citrix XenServer 5.6 管理者ガイド』の「付録A コマンドラインインタフェース」を参照いただきたい。
管理者ガイド - XenServer 5.6 Feature Pack 1
北瀬公彦(きたせ きみひこ)
シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部所属
XenServer、XenClient、XenDesktop、Receiverなどの製品マーケティング、また、アライアンスマーケティングで、Citrixの製品に対応したい場合の技術対応なども行っている。
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