“先進的なスマートフォン”はもういない
Windows 10搭載ハイブリッドPCが先導、2017年モバイル市場“大胆予測”
長年、ITの将来を左右するのはモバイルデバイスだと考えられてきた。モビリティが次の展開の大部分を占めているのは間違いないが、真の先導者ではないかもしれない。
dBrn Associatesでプリンシパルを務めるマイケル・フィナラン氏は次のように話す。「モバイルビジネスがほとんどの部分で減速しており、頭打ちであるように見える。現在、新しい機能といえば数百万画素の内蔵カメラくらいだ」
Moor Insights and Strategyでプレジデントとプリンシパルアナリストを兼務するパトリック・ムーアヘッド氏も次のように述べている。「モバイルデバイスがPC市場に影響を与えるのではなく、PCがモバイルデバイスの開発を刺激しているのは、いささか皮肉な状況だ」
彼らの言う通り、2017年におけるエンドユーザーコンピューティングの未来を導く本当の水先案内人は、ハイブリッドPCとMicrosoftの「Windows 10」になるだろう。
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Windows 10搭載モバイルデバイス徹底レビュー
Microsoftが提供するモバイルOSの「Windows 10 Mobile」はAndroidやiOSと比べて普及していない。だが、PC用のWindows 10はタブレットなどのモバイル分野で高い支持を得ている。Technology Business Researchでシニアアナリストを務めるジャック・ナルコッタ氏は、Hewlett Packard(HP)のハイブリッドタブレット「HP Elite x3」などの“正統派Windowsデバイス”製品を、Windowsが先導するモバイル市場の行く先を示す優れた指標だと考えている。
「このような製品は、企業向けモバイルデバイスがあるべき姿の基本デザインを示している。通話できるがスマートフォンではない。タブレットとして使えるがタブレットではない。PCとして使えるが単なるPCではない」(ナルコッタ氏)
さらに、このような“ユニバーサルデバイス”を使えば、IT部門はユーザーごとに複数のデバイスを管理することについて悩まなくてすむ。
Windows 10は、キーボードの有無によってデバイスを環境に適応させる「Continuum」機能を搭載している。この機能も2017年に普及しそうだ。「スマートフォン、ファブレット、小型タブレットが、メインPC、ストレージ、接続エンジンを兼ねることができる。Androidを搭載したデバイスについても、同じ現象が見られるだろう」(ムーアヘッド氏)
2016年には、各種デバイスで一貫した操作性を提供できるようになった。ユーザーが期待しているのは、操作の違いに戸惑うことなく、スマートフォンからタブレットやPCに切り替えて各種アプリケーションを使用できることだ。
「エンドユーザーコンピューティングの未来を導くのがスマートフォンである必要はない。Googleの『Chromebook』でも軽量PCでも構わない。重要なのは、ユーザーの操作性ができる限り一貫していることだ」(ナルコッタ氏)
特にハードウェアの進歩の点において、モバイル市場は減速しているかもしれない。だが、だからといって進化していないわけではない。2017年には、思いもよらぬところから変化のきっかけが訪れるかもしれない。
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