攻撃耐性は高いが……
「Windows 10」を過信する人々が見過ごす5つのセキュリティリスク
ユーザーが呼び込むリスクやデスクトップセキュリティの甘い基準など、Windows 10に存在する最大のセキュリティ問題を管理者は忘れがちだ。
どのOSにも言えることだが、Windows 10が普及すればするほど攻撃を受ける可能性は高まる。
それでもMicrosoftはWindows 10のセキュリティリスクを低く見せようと努め、Windows 10にアップグレードすれば組織のエンドポイントのセキュリティ問題は全て解決できるとまで示唆している。実際のところ、ユーザーは自らの責任でWindows 7を使い続けることもできる。Microsoftによれば、攻撃に対する耐性はWindows 10の方がはるかに高い。
Windows 10で注意すべきセキュリティリスク
Windows 10 Anniversary Editionがゼロデイ攻撃をうまく防止しているのは確かだ。それでも同OSは、多くの点で弱点がある。
暗号化の欠如
組織がBitLockerなどのフルディスク暗号化ドライブやパーティションを有効にしない限り、ユーザーの個人情報は盗まれたり紛失したりする恐れがある。保存されているデータにまつわるリスクについて、管理者は10年以上前から認識していたにもかかわらず、いまだにノートPCや物理的に脆弱(ぜいじゃく)なデスクトップPCにフルディスク暗号化を実装していない組織は珍しくない。
バックアップの不備
ユーザーは顧客の記録やソースコード、会社の業績予想といった重要なファイルを、バックアップされていないWindows 10搭載のノートPCやデスクトップPCにコピーしているかもしれない。これに対して唯一有効な対策は、デスクトップ管理者がワークステーションのバックアップを取ることだ。それには控えめに言っても時間やリソースを取られる。たとえ管理者がクラウドを使ったりバックアッププロセスを簡略化したりしたとしても、影のITやBYODによってユーザーがバックアップコントロールをすり抜けてしまう事態を心配しなければならない。
ユーザー
ユーザーがネットワーク上でドライブを共有したり、避けるべきリンクをクリックしたり電子メールの添付ファイルを開いたりすれば、問題が生じる。実際のところ、管理者が他の脆弱性を全て修正することはできるかもしれない。それでも電子メールのフィッシングに関連するものだけでも、標的型スピアフィッシングを含めてリスクは山のようにある。こうした標的型攻撃のリスクに比べれば、他のほとんどの脆弱性は取るに足らない。ユーザーが問題を起こす事態を完全に防ぐことは事実上不可能だが、管理者は最低でも、セキュリティのベストプラクティスについてユーザーを教育しなければならない。
パッチを当てていないシステム
Windows 10ではOSのパッチを当てて最新の状態を保つことに関してはかなりうまくやっている。だがこれにはAdobe ReaderやFirefoxなどのサードパーティーソフトウェアは含まれない。そうしたアプリがWindows 10の危険な脆弱性になっている。犯罪集団は時として、管理者がほとんどついていけないサードパーティーパッチに照準を絞る。こうしたパッチは予測できない間隔で配信され、あまりに数が多すぎて把握もできない。管理者はこうしたパッチを見落とさないために、GFI LanGuardのようなパッチ管理ツールや、エンドポイントデバイスの定期的なスキャンを利用できる。
デスクトップセキュリティ基準
管理者はデスクトップセキュリティ基準や関連ポリシーを更新してWindows 10のセキュリティリスクを抑えることを忘れてはならない。これにはパスワードの長さや複雑さに関する基準の設定、サポートするアプリケーションの選定、Windows 10の変更に対応した適切なWebブラウザの設定が含まれる。一般的にそうしたことを怠れば、不必要なエンドポイントリスクを招く。
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