確約利用割引(CUD)をマスターしよう【前編】
Google Cloudで利用できる「確約利用割引」(CUD)とは?
主要クラウドサービスには料金割引の仕組みがある。Google Cloudが用意している「確約利用割引」(CUD)の仕組みを必要に応じて使い分けることで、企業はクラウドコストを最適化できる。
主要なクラウドベンダーは独自の割引サービスを用意している。Googleのクラウドサービス部門Google Cloud が提供する、「確約利用割引」(Commited Use Discount、以下CUD)も割引サービスの一つだ。CUDは、企業がクラウドサービスを利用するプロジェクトでコストを削減する有効な手段になる。どのような仕組みなのかを解説する。
GCP「確約利用割引」(CUD)の仕組みは?
CUDは一定の期間、一定のサービス利用を確約することで割引を受けられる仕組みだ。CUDには、リソースベースの割引と費用ベースの割引の2種類ある。
リソースベース
リソースベースのCUDは、GoogleのVM(仮想マシン)サービス「Google Compute Engine」(GCE)を使用してデプロイ(利用可能な状態にすること)するサービスにのみ適用される。ユーザーが特定のリージョンで一定量のGCE使用を確約すること(コミットメント)が必要だ。リソースベースのCUDを利用できる対象のサービスは以下の通りだ。
- ハードウェア
- vCPU(仮想CPU)、メモリ、GPU(グラフィックス処理装置)、ローカルSSD(VMに物理的に接続するSSD)、単一テナントノード(専有する物理サーバ)
- ソフトウェア
- OSライセンス
ハードウェアに対するCUDとソフトウェアに対するCUDは独立している点に注意が必要だ。1つのインスタンス(VM)に、両者を同時にコミットメント可能だが、単一のパッケージとしてまとめて購入することはできない。
費用ベース
費用ベースで計算する「フレキシブルCUD」では、Googleが設定した1時間当たりの最低使用料金を支払う必要がある。1年間もしくは3年間の2種類の期間で利用できる。
リソースベースのCUDがGCEのみ利用可能であるのに対して、フレキシブルCUDはGCEの他、データベースサービス「Cloud SQL」やコンテナオーケストレーションサービス「Google Kubernetes Engine」(GKE)など、さまざまなサービスで利用できる。
リソースベースのCUDの方が、フレキシブルCUDに比べて割引率が高いが、適用範囲はフレキシブルCUDの方が広い。
どちらを選ぶにも、過去のクラウドサービス利用状況や支出の傾向を把握しておく必要がある。割引を活用するためには、開発チームが初期段階からコストを考慮してクラウド戦略を策定することが重要だ。
後編はCUDのユースケースと、CUDによって企業が得られるメリットを紹介する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握 -
製品資料
[株式会社マクニカ] 「脆弱性総まとめ」解説 被害事例から考える必須の対策ポイント -
製品資料
[Splunk Services Japan合同会社] サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには -
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」完全ガイドブック:メリットから資格取得のポイントまで -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] はじめての「自治体/官公庁入札」 必要な知識がすぐに学べる入門ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
AI基盤は本当に「オンプレ回帰」する? Broadcomの言い分と企業の本音
-
5
オフコンからの脱却 小川建設が自社開発システムを捨てパッケージERPを選んだ訳
-
6
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
7
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
8
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
9
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
-
10
「有線LAN環境」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー