診療所向け電子カルテ製品紹介:三洋電機
電子点数表チェック機能を活用できる電子カルテ「Medicom-HR II」
2010年の診療所向け電子カルテの市場調査でシェア1位となった三洋電機。今回は、同社のレセコン一体型電子カルテシステム「Medicom-HR II」を紹介する。
シード・プランニングが2010年10月に発表した調査リポート『2010年版 電子カルテの市場動向調査』で、診療所向け市場のシェア1位となった三洋電機。同社は、レセプトコンピュータ(以下、レセコン)一体型の電子カルテ「Medicom-HR II」と、レセコンと組み合わせて中小病院でも利用可能な電子カルテ専用システム「Medicom-DP/X・III」の2種類を診療所向けに提供している。
三洋電機 メディコム事業部 医科システム部 医科企画課 主任企画員 大畑敦司氏は「新規で開業予定の医師には、レセコン機能も併せて活用できるMedicom-HR IIを薦めている」と語る。
利用者ごとに最適な電子カルテ機能を提供
Medicom-HR IIは2010年10月に「Medicom-HR」の後継機種として販売を開始し、2011年2月にバージョンアップを実施した。システムの最小構成は2台で、最大10台まで拡張可能だ。
三洋電機はMedicom-HR IIの製品コンセプトとして「My Style My karte」を掲げ、画面表示や入力方法などをカスタマイズしやすくすることで、医師や看護師など利用者ごとに最適化させるというアプローチを取っている。大畑氏は、Medicom-HR IIの特長として「見やすさ」「使いやすさ」「システム連携」の3つを挙げている。
ワイド画面を採用し、より見やすく
Medicom-HR IIから21.5型フルHD液晶ディスプレーを採用しており、その画面レイアウトはカルテ2号用紙での表示はもちろん、ユーザーが自由にカルテ表示のパターンをカスタマイズできる。「画面上に複数のウィンドウが重なったり、入力時に画面を切り替える必要がないよう、なるべく単一画面で表示や操作が完了するよう開発した」(大畑氏)。例えば、カルテの表示領域を調整したり、入力補助ツールの配置やサイズも変更可能だ。
シート入力やワンタッチボタンで入力操作を簡素化
大畑氏は「快適に電子カルテを使用してもらうためには、いかに入力操作(クリック数)を少なくできるかが重要だ」と説明する。Medicom-HR IIでは多くの電子カルテで採用しているドラッグ&ドロップ入力の他、入力操作を簡素化する「シート入力」機能を活用できる。
シート入力では、経過や処方、病名などの入力項目をテンプレート化したシート画面を活用し、画面上で項目を選択して入力する。また、シートの項目はユーザー自身が編集することも可能だ。例えば、疾病別シートなど独自のシートも作成できる。
Medicom-HR IIは、さらに入力補助機能として「ワンタッチボタン」を搭載している。ワンタッチボタンは、利用頻度の高い所見や処方などを登録し、画面上でそのボタンをクリックするだけで入力が完了する。
Medicom-HR IIは医用画像管理システム(PACS)のデータを電子カルテ画面に表示することも可能だ。また、CRや内視鏡などの院内の検査システムや外部の検査センターと連携し、それらのデータを患者IDでひも付けて管理・表示できる。さらに、Medicom-HR IIはパナソニックが提供する診療所向けPACSパッケージ「Plissimo ARシリーズ」にも活用されている。その他、同社が提供する、PCや携帯電話から来院予約が可能なWebシステム「受けNavi」と連携し、Medicom-HR IIの来院患者一覧に反映させることで業務の効率化が図れる。
カルテ時系列表示
Medicom-HR IIは、インフォームドコンセントを支援するさまざまな表示機能を備えている。例えば、時系列に一覧表示された検査結果をグラフやレーダーチャートにすることで、経過状況や推移を基準値と比較表示した説明ができる。また、過去の処方歴と検査内容を時系列表示して、処方の効果を照らし合わせることも可能だ。その他、バイタルグラフや成長曲線などの各種グラフにも対応している。
大畑氏は、Medicom-HR IIならではの表示機能として「カルテ時系列表示」を挙げている。この機能は、カルテデータから任意で設定した特定項目を過去8回分まで一画面に表示するというものだ。
「過去カルテ情報を参照する際には、電子カルテ画面を上下にスクロールすることが多いが、カルテ時系列表示ではワイド画面を生かした一覧表示によって、視認性がより高い表示が可能」(大畑氏)
電子点数表によるチェックが可能
1972年にレセコンを開発した三洋電機は、レセコン分野での実績が豊富だ。Medicom-HR IIでも医事会計機能を多く提供し、診療所の業務の効率化を支援している。2011年2月のバージョンアップでは「業界でも先んじて対応した」(大畑氏)という「電子点数表によるチェック」機能を搭載した。
厚生労働省が2010年3月に公開した電子点数表は、診療報酬点数表に記載された告示・通知の内容をデータベース化したもの。その情報は随時更新されており、2011年秋から支払基金のレセプトチェックにも利用される見込みだ。
Medicom-HR IIでは、そうした電子点数表を利用してレセコンの算定チェックを自動化する。入力時のエラーチェックだけでなく、処置や手術、検査・画像などを組み合わせた包括的なチェックも可能だ。さらにレセプトのオンライン請求に対応しており、エラーが発生した際には、電子カルテ画面上でエラーとなった患者情報を表示して直接修正できる。
障害対策なども含め、安心してもらえるサポート体制を
Medicom-HR IIには、障害対策としてサーバに障害が発生した場合にクライアントが代替サーバとして業務を継続する「バックアップサービス」や、3台構成以上の場合にクライアント端末がセカンドサーバとして業務を継続する「セカンドサーバ」(オプション)などの機能が活用できる。さらに、2010年2月に厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版」によって、診療情報の外部保存が認められたことを受け、データのバックアップをデータセンターに保管するサービスもオプションで提供している。
Medicom-HR IIは各種データベースやプログラムの更新などをオンライン配信して随時アップロードが可能。また、同社の販売代理店や保守サービス会社と連携した全国130拠点のサポートサービスの体制によって「ユーザーに安心して使ってもらえるように努めている」(大畑氏)という。
| 項目 | 詳細情報 |
|---|---|
| システム構成 | 最小2台構成(最大10台まで拡張可能) |
| 費用(税込み) | 個別見積もり |
| 入力方法 | ペンタブレット、マウス、キーボード |
| 保守体制 | リモートメンテナンスなどのアフターサービスを利用できる |
| レセプト機能の有無 | あり(オンライン請求にも対応) |
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