31%が依然としてWindows XP
Windows XP移行の新ツールが登場、もはや移行しない理由はない
2014年4月にサポート期限が切れるWindows XPを依然として使っている31%のユーザー企業は、いよいよ決断の時期かもしれない。XP移行を簡単にするツールも複数登場し、もはや移行しない理由はなくなりつつある。
老朽化したエンタープライズ環境を「Windows 7」や「Windows 8」にアップグレードしようとしているIT担当者は、「Windows XP」向けの新しいツールを使用すると移行の問題を緩和できる。
米1E Inc.と米Adaptivaが提供する新しいツールを使用すると、エンドユーザーの移行にかかる時間を短縮し、環境について詳細な情報を得られる。そのためIT管理者は十分な情報に基づいてソフトウェアライセンスに関する判断を下すことができるだろう。
31%の企業がWindows XPを依然として利用
作業にかかる時間、労力、コストから、多くの企業がWindows XPのアップグレードを先延ばしにしている。新しいツールが移行の問題を緩和できれば、現在もWindows XPを運用しているとされる31%の企業の一助となるだろう。
1Eは、2014年第1四半期に「AppClarity」のサーババージョンの提供と「Workspace」のリリースを予定している。Workspaceは、エンドユーザーの作業を中断することなく、IT部門がMacintoshまたはWindowsに企業のOSイメージをインストールできる新しいツールだ。
ビジネスユーザーの生産性を維持しながら企業のOSイメージをインストールできる点は、従来のアップグレード方法と大きく異なる。これまでの方法では、エンドユーザーは、PCをIT部門に預けてイメージをインストールするか、リモートインストールのプロセスを許可しなければならないことが多く、エンドユーザーの貴重で生産的な時間が失われることがある。
米ニューヨークに本社を置く1Eの海外営業部・上席副部長、デビッド・ロード氏は「Workspaceを使用すると、エンドユーザーは、会社のポータルにログインして自分の資格情報を入力し、役職に基づいて自分のコンピュータに会社のイメージをインストールできる」と話す。
近日リリースのWorkspaceでは企業のセキュリティポリシーもサポートされるので、社員が退職した場合には、IT部門がその社員のデバイスから機密データをリモートで消去できる。この機能は、社員が仕事でもプライベートでも自分のPCを使用している場合に特に有用だ。
Windows XP向けのツールがライセンス管理に役立つ
AppClarityは、IT管理者がエンドユーザーのアプリケーションの使用状況を確認できるソフトウェアライセンスツールだ。
「企業のコンピュータには、平均で約400ドル相当の使用していないアプリケーションがインストールされている」とロード氏は言う。AppClarityでは、各デスクトップPCとインストールされているアプリケーションを確認し、使用していないアプリケーションがある場合、企業はビジネスルールをAppClarityで策定して、そのアプリケーションを自動的かつ完全にアンインストールすることができる。
Windows XPからWindows 7やWindows 8に移行する企業にとって、ソフトウェアライセンスを追跡できる機能は特に重要だ。IT管理者は、更新すべきカスタムアプリケーションやレガシーアプリケーションを特定する必要がある。
「企業は、レガシーアプリケーションを継続してサポートするために、どの程度の費用を掛けるつもりだろうか」とロード氏は言う。
新しいAppClarityのサーババージョンは、「Microsoft SQL Server」や「Oracle Database」などのサーバベースのソフトウェアライセンスを追跡する必要があるIT担当者を対象としている。このソフトウェアを使用すると、ベンダーが、ソフトウェアの監査を実施して、高額な費用を請求される前に「ライセンスが不足している状態」を認識できるため、企業は先を見越した交渉手段を手に入れることになる。
AppClarityのサーババージョンとWorkspaceの価格は、次の四半期で公表される予定だ。
新しいツールがWindows XPからWindows 7への移行を加速する
米ワシントン州ベルビューに本社を置くAdaptivaは、Windows XPを使用する企業が簡単にWindows 7にアップグレードできるように同社の移行ツール「OneSite」を最近、更新した。OneSiteは、「Microsoft System Center Configuration Manager」と密接に統合されたツールだ。
OneSiteには、コンテンツのプレステージング機能、P2PのPXE(Pre-Boot Execution Environment)、仮想的な状態移行ポイントなど、豊富な機能が用意されている。
ユーザーがバックエンドコンポーネントを配置したら、IT管理者は、OneSiteを使ってWindows 7を展開できる。Adaptivaの海外営業部副部長と管理マネジャーを兼務するトッド・フロイド氏によれば、Windows XPからWindows 7への移行は次のように行われる――Windows XPマシンからアプリケーションとデータを削除し、そのデータを社内環境にある未割り当てのクラスタに保存した後に、データを復元する。
あるIT担当者は、OneSiteを使用してWindows XPマシンをWindows 7にリモートで再イメージ化することで、作業時間が数時間短縮されたと話す。このIT担当者は、技術者の手が必要になったり、ネットワーク帯域幅のパフォーマンスに悪影響を及ぼしたりすることなく、関連するソフトウェアのアップグレードや変更をリモートで行うことができたと言う。
200以上の支社を抱える北米大手企業の上級システム管理者、リッチ・コバート氏は次のように語る。「今では営業やサポート業務に使用するコンピュータの管理は、リモートでイメージを使用して行うようになっている。その結果、時間が節約され、イメージ関連のツールは全て不要になり、コンピュータを使えるようになるまでの時間という観点で、顧客への対応にかかる時間が短縮した」
以前、コバート氏が勤める会社では、各支社に技術者を派遣するか、各支社のITに精通していない社員に依頼し、USBドライブを使って各コンピュータのイメージ化を行う必要があった。
また、OneSiteについて、同氏は、仮想SANとユーザー移行ストレージ機能で、エンドユーザーのデータのセキュリティを確保できる点が気に入っていると話す。
同氏は次のように語る。「データはサブネット外に出ることすらない。データセンターにデータを移動するとさらに時間がかかるが、その必要はない」
OneSiteの価格は、1シート当たり15ドルで無期限の使用が可能。年間のメンテナンスサポートはクライアントコンピュータ1台当たり正規価格の20%である。現時点では、AppClarityの価格は未定だ。
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