曲面ディスプレーの付け心地は?
触って分かった、Samsungのスマートなリストバンド「Gear Fit」の“出来”
韓国Samsungが発表した新たなリストバンド型デバイス「Gear Fit」は、有機EL(OLED)の曲面ディスプレーが大きな特徴だ。出来の良い未来を感じさせるデバイスに仕上がっている。だが、不満点が全くないわけではない。
韓国Samsungは2月24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催のイベントにおいて、新たなリストバンド型デバイス「Gear Fit」を発表した。この端末は、有機EL(OLED)の曲面ディスプレーを搭載する点が大きな特徴だ。同社は同時にTizen搭載のスマートウオッチ「Gear 2」「Gear 2 Neo」も発表している。
曲面ディスプレーで滑るような付け心地
Gear Fitの曲面ディスプレーには、同社の「SuperAMOLED」パネルを使用。画面サイズは1.84インチ、解像度は432×128ピクセル、画像密度は245ppiとなっている。タッチ操作に対応し、スワイプ(指を画面に触れた状態で滑らせる操作)による画面の切り替えなどが可能だ。
画面は反応・発色が良く、黒の表現力も高い。湾曲した画面パネルのおかげで、腕にピタッとフィットする。ボタン式のリストバンドは、端末の脱着が非常に素早く行える。さらに、IP67規格の防水・防塵性能を備えている。
Gear Fitの使い心地はとても快適だ。Samsungは、スマートウオッチ「GALAXY Gear」を通じて、多くの点を改善してきている(関連記事:期待外れ? スマートウオッチ「GALAXY Gear」が“不発”だったワケ)。
製品の名前からも分かる通り、Gear Fitは健康志向の消費者を対象とし、端末の裏側には心拍モニターが組み込まれている。加速度センサーとジャイロセンサーも内蔵され、歩数計や睡眠状態の計測ツールとして利用可能だ。
素晴らしい出来だが不満点も……
Gear Fitの完成度は非常に高い。だが、不満点が全くないというわけではない。
まず、Gear Fitの搭載するOSが、TizenやAndroidではない点だ。現時点では、同デバイス向けのアプリを開発することができない。
また、接続可能な端末が一部のGALAXY端末に限られている。Samsungによると、これはGALAXY端末上の独自ソフトウェアを利用する特別な機能が、Gear Fitに備わっているためであるという。具体的には、ボイスコミュニケーションやGALAXY端末とGear Fitの端末間で通知を連動する機能などだ。
競合のスマートウオッチ「Pebble」がAndroid端末やiPhoneと連係可能ということを考えれば、Samsungはその他のAndroid端末でも互換のあるアプリを提供できるはずだ。iOS 7では、同OSから出力されるさまざまな通知をBluetooth端末と連動させることが可能であり、iPhoneやその他のAndroid端末に対応しない同社は、選択を誤っているように感じる。
なお、歩数計や心拍モニターなど、Gear Fitの一部の機能は単独でも問題なく機能する。
未来を身にまとうデバイス
Samsungの発表によると、Gear Fitのバッテリー持続時間は最長4日間、数カ月以内に販売開始となる(価格は未定)。このスマートウオッチが、実際の時計の代わりになるかどうかはまだ分からない。ただ、画面がオフの状態から、時計を見るようにサッと腕を伸ばしても、すぐに端末の画面がオンになった。なお、画面の自動オフは10秒に設定した。
こうした機能性はぜひとも盛り込んでほしい。いずれにせよ、Gear Fitは発売が待ち遠しい、未来を感じさせるデバイスだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ファインディ株式会社] AI利用率だけでは説明できない成果 開発組織の競争力を生む「開発資本」とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI活用を成功へ導く、シンプルで費用対効果に優れたクラウド基盤とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] マネージドKubernetesには限界も――メリットをフル活用する新たな選択肢とは? -
技術文書・技術解説
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] 決断の日が迫る「vSphere 8」サポート終了問題 考慮すべきリスクと選択肢は? -
製品資料
[サイバーソリューションズ株式会社] メール誤送信対策のルールが肥大化 苦しむ情シスはどうすれば救われるのか?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
3
パッチなしで「今すぐサーバを落とせ」 Kiteworks異例警告の波紋
-
4
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
-
5
「法人向けPCおよび周辺機器の利用状況」に関するアンケート
-
6
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
7
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
8
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
9
OpenAIやAnthropicでさえ制御不能 2026年夏「3大サイバー攻撃」の衝撃
-
10
Copilot導入で陥る“目的化”の落とし穴 定着の鍵は「作り込まない」こと
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
2
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
6
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
7
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
8
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
9
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
10
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー