教育ITニュースフラッシュ
立命館守山中高が「Surface」ではなく「iPad」を選んだ理由
1万台以上の「iPad mini」の導入を見据えた千葉工業大学のLAN刷新の取り組みから、「SAP ERP」の知識が学べる学生向けeラーニングの新サービスまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。千葉工業大学が学生や教職員1万人以上を対象としたタブレット導入を見据えて進めたLAN刷新の取り組みから、独SAPのパッケージ製品や技術が学べる学生向けのeラーニングサービスまで、さまざまなニュースがありました。
立命館守山中学校・高等学校がiPad導入 「アダプティブラーニング」も試行
2014年春入学の中学校1年と高等学校1年に加え、担当教員の約500人が、2014年7月からAppleの「iPad」を利用する。英語と数学の2教科で活用を開始。立命館大学の附属学校の中には、立命館小学校などMicrosoftの「Surface」を採用している例もあるが、海外を含む学校での活用事例の豊富さとアプリの充実度を考慮してiPadを選定したという。ただし、他の端末の導入も検討する考えだ。併せて同年7~8月には、学習者の理解度に合わせて問題を提示したりするアダプティブラーニングシステム「RICS」(電通国際情報サービスが提供)の利用も始める。正誤結果を基にした問題出題や学習履歴の可視化に加え、生徒が問題の解法を質問したり、問題のお勧め度を評価するといったSNS機能を盛り込んだ。立命館守山中高は、一連のIT活用で生徒の学力向上を目指す(発表:立命館守山中学校・高等学校、電通国際情報サービス<2014年5月15日>)。
千葉工業大学、無線LAN整備でiPad miniの利用を快適に
同大学はコミュニケーションの活性化を図るべく、新入生や教職員への「iPad mini」の貸与を進めており、最終的には全学生と教職員約1万2000人にiPad miniを貸与する計画だ。大量のiPad miniを学内で快適に利用できるようにすることに加え、もともと増加傾向にあったネットワークトラフィックに対処すべく、2013年に津田沼、新習志野の両キャンパスのLANを全面刷新した。講義だけでなく休憩時間やサークル活動も含めて無線LANが利用できるようにするため、両キャンパス合わせて530台の無線LANアクセスポイントを設置した。ジュニパーネットワークスの無線LANアクセスポイント「WLA532」や無線LANコントローラー「WLC880R」、スイッチ「EX8200」を採用して新LANを構築した(発表:ジュニパーネットワークス<2014年5月>)。
法政大学がインターネット経由で無料講義を配信へ
同大学のキャリアデザイン学部が2014年6月から、キャリアデザインに関する学習プログラムをインターネット経由で提供する。キャリアデザインの理論、生き方・働き方の技法に関する2科目をインターネット講座として開講。2科目で全13回の講義(生放送または録画)やワークショップを実施する。利用料金は無料で、対象は大学生だけではなく、社会人や高校生以下の学習者も含めて広く受講を募る。スクー(東京都渋谷区)が提供する動画学習サービス「schoo WEB-campus」を配信基盤として利用する。schoo WEB-campusは、既に東京大学がインターネット生放送講義の配信に利用している実績がある(参考:東京大学が始めたネット生講義、初回受講者は何人?)(発表:スクー<2014年5月15日>)。
ベスト学院、入塾面談にAndroidタブレットを活用
福島県を中心に学習塾・進学塾を約100教室展開するベスト学院(福島県郡山市)が、テックウインドのAndroidタブレット「CLIDE」を導入した。同社では、塾生が入塾から3カ月以内で退塾する場合、入塾時の説明不足が原因であるケースがほとんどだったという。こうした状況を受け、入塾面談時の保護者への説明内容を全ての教室で統一化する必要があると判断。タブレットを導入し、最低限説明すべき内容は漏れなく保護者へ伝えられるようにした。当初はWindowsタブレットの導入も検討したが、入塾面談時の利用に限定するので社内LANへ接続する必要がないことから、費用対効果を重視して比較的安価なAndroidタブレットの導入を決断。さらにデモ機での事前検証ができたことや納期の短さなどを考慮し、CLIDEを選定したという(発表:テックウインド<2014年5月>)。
SAP ERPの知識を学生に、SAPジャパンがeラーニングサービス提供
SAPジャパンは2014年5月13日、統合業務(ERP)パッケージの「SAP ERP」をはじめとするSAP製品や技術の知識が学べるeラーニングサービスを発表した。サービス名称は「SAP Learning Hub, student edition」。SAPが持つトレーニングコースの中から、特に大学における高度IT人材育成に役立つコースを厳選して提供する。教材は、図やナレーション、動画などを使ってSAP製品や技術について解説するeラーニングシステムの「SAP e-Learning」とトレーニングテキストで構成される。SAP e-Learningは24時間365日受講が可能だ。利用料金は、1ユーザー当たり12カ月で2万6000円(税別)。大学や高等専門学校、専門学校での講義/授業やキャリア教育での活用を見込む(発表:SAPジャパン<2014年5月13日>)。
大学図書館を「電子書籍図書館」にするサービス、丸善とKMSIが提供
丸善と京セラ丸善システムインテグレーションは2014年6月に、電子書籍を配信したい大学図書館向けに「大学図書館向け電子図書館サービス」を提供開始する。京セラコミュニケーションシステムが開発した電子書籍配信サービス「BookLooper」を中核要素として提供。丸善の電子書籍閲覧サービス「Maruzen eBook Library」向けの1万2000タイトルの電子書籍を順次BookLooperで配信可能にする。今後は新刊書も含め配信タイトルの拡充を図る考えだ。両社が、慶應義塾大学や東京大学など8大学が実施する電子学術書利用の実証実験「大学図書館電子学術書共同利用実験」に提供しているサービスを他大学向けに販売する。料金は、発表時点では未公開(発表:丸善、京セラ丸善システムインテグレーション<2014年5月15日>)。
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