教育ITニュースフラッシュ
秋田大学が構築した「バーチャル鉱山実習システム」とは?
3DCGで鉱山現場を再現した秋田大学の事例から、東京大学が進めるオンライン講義の最新の取り組みまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。秋田大学が新設学部に導入する「バーチャル鉱山実習システム」から、オンライン講義に関する東京大学の最新の取り組みまで、さまざまなニュースがありました。
秋田大学がVR技術を講義に導入 3DCGで鉱山現場を再現
秋田大学と凸版印刷が、バーチャルリアリティ(VR)技術を取り入れた鉱山開発現場の仮想体験システム「バーチャル鉱山実習システム」を共同開発した。秋田大学が2014年4月に開設する国際資源学部の講義で活用する。金属鉱山、石炭鉱山、石灰石鉱山の3つの現場を撮影・計測して、3次元のコンピュータグラフィックス(3DCG)で再現。学生はコントローラーを使い、3DCGの鉱山開発現場を作業者の目線で移動できる。同大学は、容易に入ることができない鉱山現場を学生に疑似体験させることで、鉱山資源に対する興味と学習意欲の向上を促したい考えだ。他の学科や分野でもVR技術を活用した学習・実証システムの開発を進めていくという(発表:秋田大学、凸版印刷<2014年3月27日>)。
「1人1台Windows端末」の佐賀県立高校、電子黒板とPCの連動システム導入
佐賀県立高等学校全36校で利用する教員用端末1707台、生徒用端末6800台の計8507台が対象。システムには、画像転送時などの操作性を評価し、パイオニアソリューションズの学習支援システム「xSync(バイシンク)」を採用した。導入に当たっては、xSyncの機能を一部カスタマイズ。電子黒板ソフトの起動と同時に、xSyncのツールバーを電子黒板に表示するようにした。これにより、電子黒板に表示した課題などを、教員がワンタッチで生徒の端末へ転送できる。佐賀県の全県立高校は2014年4月から、生徒1人1台の富士通製「Windows 8.1」端末や電子黒板を利用した授業を開始。本システムの活用で授業の円滑化を目指す(発表:パイオニア<2014年3月27日>)。
北海道大学、約2Pバイトのストレージをサービスとして提供
同大学情報基盤センターは2014年4月1日から、総物理容量1.96Pバイトのストレージや仮想サーバ、分散処理ソフトウェア「Apache Hadoop」の稼働環境をサービスとして提供する。提供対象は、全国の大学や研究所の主要なスパコンをネットワークでつないだ研究開発用インフラ「HPCI(High Performance Computing Infrastructure)」のユーザーだ。HPCIのユーザーは、ポータル画面を介して研究開発に必要なITリソースを調達できる。スパコンの演算性能向上で膨大なデータを扱えるようになり、大量データを保存、処理したいという研究者や開発者からのニーズが高まっていた。システム構築には、日立製作所の教育機関向けクラウド基盤構築サービス「日立クラウド基盤導入ソリューション Powered by Apache CloudStack」を活用した(発表:日立製作所<2014年4月2日>)。
東京大学がオンライン講義の取り組みを相次ぎ強化
同大学は2014年3月、講義資料公開サイト「UTokyo OpenCourseWare(UTokyo OCW)」で講義映像のキーワード検索を可能にした。UTokyo OCWは2005年の開設以来、1200件以上という多くの講義資料が登録される中、講義動画を含めた効率的な検索手段の必要性が高まっていた。富士ゼロックスの動画検索技術「TalkMiner」を採用して動画内にあるテキストを基に検索できるようにし、利便性の向上を図った。さらに2014年4月には、東京大学知の構造化センターの教育プログラム「東京大学i.school」で、イノベーション人材養成の全8回の講義を無料配信する。配信基盤として、スクー(東京都渋谷区)が提供するインターネット生放送による動画学習サービス「schoo WEB-campus」を採用した(発表:富士ゼロックス<2014年3月24日>、スクー<2014年3月14日>)。
北海道情報大学、iPadでデジタル教科書を活用
2014年4月に全学部の1、2年生900人に米Appleのタブレット「iPad」を配布し、丸善出版をはじめとする理系専門出版社6社10種のデジタル教科書をiPadで活用できるようにする。京セラ丸善システムインテグレーションの電子書籍配信サービス「BookLooper」を利用し、デジタル教科書配信システムを構築。学生は、BookLooperから必要なデジタル教科書をiPadへダウンロードして学習する。iPadとデジタル教科書の導入には、学生の主体的な学習を促す狙いがあるという。同大学は今後、デジタル教科書の利用状況を把握し、教育の質向上に役立てたい考えだ(発表:北海道情報大学、丸善、京セラ丸善システムインテグレーション<2014年3月18日>)。
駒澤大学が制度刷新でシステム再構築 共有DBで情報共有も容易に
同大学は教育改革の一環として、2014年度から語学の習熟度別クラス編成をはじめとする新たな制度を導入することにした。だが既存システムでは、新制度へ移行した場合、カリキュラムや履修状況の管理が困難になることが判明。システムの再構築を決断した。新システムの構築と併せて、学生に関する各種情報を格納する共有データベースを構築。就職関連システムや教務事務システムなど複数のシステムが単一の共有データベースを利用するシステム構成にした。OSやデータベースが異なる各システム間のデータ連携のため、アシストが提供するEAIツールである「DataSpider Servista」(開発元:アプレッソ)を採用。システム連携や複数部署間での情報活用をしやすくした。新システムは、2013年から順次稼働している(発表:アシスト<2014年3月20日>)。
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