教育ITニュースフラッシュ
この夏、“早慶”が「ニコ生」に集う
慶應義塾大学のストレージ刷新事例から、国内の教育機関向けに販売が決まった「Chromebook」に関する話題まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。慶應義塾大学がファイルサーバの容量拡大を目的にストレージを刷新した事例から、国内の教育機関向けに販売されることが決定した「Chromebook」に関する話題まで、さまざまなニュースがありました。
早稲田、慶應義塾など15大学、「ニコニコ生放送」でオープンキャンパス公開
インターネット生放送サービスである「ニコニコ生放送」(運営:ドワンゴ、ニワンゴ)でオープンキャンパスを公開するのは、早稲田大学や慶應義塾大学(湘南藤沢キャンパス)、立命館大学といった私立大学に加え、東北大学、九州大学、東京工業大学などの国立大学、秋田県秋田市の公立大学である国際教養大学を含めた15大学。各大学がオープンキャンパスで開催するセミナーや模擬講義、キャンパスツアーなどの様子をリアルタイムで配信する。ニコニコ生放送の活用で、当日現地に向かうことができない大学受験生にも情報収集の機会を提供する。開催期間は、2014年7月20日の国際教養大学から、同年8月24日の近畿大学までの約1カ月(発表:ドワンゴ、ニワンゴ<2014年7月15日>)。
慶應義塾大学、ストレージ刷新で学生向けのファイルサーバ容量を拡大
同大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生約6000人が利用する。SFCがこれまで運用していたファイルサーバは、メールボックスやホームディレクトリの保存用に、学生1人当たり10Gバイトの容量を割り当てていた。だが学習や研究で大容量データを利用する機会が増えたことを受け、ファイルサーバに利用するストレージ基盤の刷新を決断。信頼性やパフォーマンス、運用管理性などを評価し、ネットアップのストレージ「NetApp FAS」シリーズへ刷新した。ストレージの物理容量によらずに論理的な容量を設定できるシンプロビジョニング機能を利用。導入当初のストレージ容量を抑えつつ、ファイルサーバの学生1人当たりの割り当て容量を40Gバイトへと拡大させた。新システムは2013年9月に本格稼働した(発表:ネットアップ<2014年7月14日>)。
椙山女学園、インターネット経由の寄付金受け付けを開始
椙山女学園大学などを運営する椙山女学園(名古屋市千種区)は、三菱UFJニコスとクレジットカードの加盟店契約を締結。2014年7月14日からインターネット経由でのクレジットカード決済による寄付を可能にした。寄付を容易にして、教育研究設備の整備や各種奨学金制度の充実などを図る。寄付希望者は、専用のWebページにクレジットカード番号といった必要情報を入力するだけで寄付ができる。通常のクレジットカード決済と同様に、クレジットカード会社のポイントも付与される。システムには、フューチャーコマース(京都市下京区)のインターネット寄付金収納サービス「F-REGI 寄付支払い」を採用した(発表:椙山女学園、三菱UFJニコス、フューチャーコマース<2014年7月14日>)。
東京工芸大学、「動画ビジネス」を学生が体験する講座開始
芸術学部デザイン学科の田邊順子教授、内山雄介准教授の両ゼミが2014年4月、「メディアデザイン(動画ビジネスの展開)」という名称で講座を開講した。学生は動画の表現技術を学び、「料理」「メイク」に関するハウツー動画を作成。2014年7月には動画共有サイト「YouTube」に作成した動画を公開した。アクセス数や視聴者からのフィードバックを基に、動画作成の改善を進める。加えて、動画の社会的のニーズや収益化の方法、Webサイトの運用といった動画ビジネスの全般的な知識も伝授する。同大学は本講座を通して、学生に表現技術に加えて表現の実社会での生かし方も学んでもらいたい考えだ。講座開設にはオプトが協力した(発表:オプト<2014年7月11日>)。
「Chromebook」の国内販売が正式決定、教育機関に販売
グーグルは2014年7月14日、独自OS「Chrome OS」を搭載したノートPC「Chromebook」を国内教育機関と企業向けに販売開始した。ソフトバンクテレコムとミカサ商事を通じて販売する。国内で販売するのは、台湾Acer、台湾ASUSTeK Computer、米Dell、米Hewlett-Packard、東芝製のChromebookだ。発表時点では、国内での販売価格は公開していないが、米国では200~300ドル程度で販売されている。「Gmail」をはじめとするWebサービスを中心とした活用を想定しており、ソフトウェアの導入や更新といった管理負荷が抑えられることなどを訴求する。Chromebookは、国内では広尾学園中学校・高等学校(東京都港区)が先行導入している(発表:グーグル<2014年7月18日>)。
「Raspberry Pi」の新版発売、USBポート増など拡張性が向上
電子部品販売のアールエスコンポーネンツは2014年7月16日、Linuxベースの小型コンピュータの「Raspberry Pi」(開発:英Raspberry Pi Foundation)の新版を販売開始した。名称は「Raspberry Pi Model B+」。現行製品である「Raspberry Pi Model B」からUSBポートを2個から4個し、キーボードやマウス、外付けHDDなどのUSB機器を接続しやすくした。加えてGPIO(班用入出力)のピンを26本から40本へと増加して拡張性を向上。電源部に利用する電子部品の変更といった工夫で消費電力を抑えた。価格は3940円(税別)で、前モデルから据え置いた。Raspberry Piは、筑波大学や多摩美術大学などの教育機関が導入し、プログラミング学習や研究などでの活用が進みつつある(発表:アールエスコンポーネンツ<2014年7月15日>)。
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